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今度の改造内閣は最後に少しだけサプライズがあった。
それは谷垣幹事長と二階総務会長の起用だ。
安倍首相の最強の女房役である菅官房長官と安倍側近ではやばやと官邸を固め、内閣は他派閥の非安倍派を取り込んでバランスをとった。
仇敵の石破の力を削いだが反乱は最小限に抑えた。
思った以上にしたたかな人事だ。
しかし、どんな人事を行っても安倍首相であるかぎり行き詰まる。
めでたい組閣の瞬間から安倍改造内閣は困難な問題が迫ってくる。
安倍内閣の政治家たちには解決能力がなく官僚依存になる。
そして官僚に仕事を任せる限り、問題は解決しない。
打倒安倍政権の絶好のチャンスなのに、いまの野党は安倍自民党よりもはるかに劣っている。
劣っているだけでなく、訴える政策がまるでない。その上まとまれない。
どう考えても安倍政権が続き、一人舞台になる。
メディアも財界も安倍政権を持ち上げるしかない。
その安倍政権が国民のためになる政策を何一つ実現できず、対米従属に走り、国民の暮らしはますます苦しくなる。
日本はいまとんでもない状況にあるのだ。
そして、そんな政治状況をつくって、いまも反省しない、できないのが民主党だ。
責任は野党にあり、その野党のすべての元凶は民主党にあるということだ(了)

外交評論家
2003年、当時の小泉首相に「米国のイラク攻撃を支持してはいけない」と進言して外務省を解雇された反骨の元外交官。以来インターネットを中心に評論活動をはじめ、反権力、平和外交、脱官僚支配、判官びいきの立場に立って、メディアが書かない真実を発信しています。主な著書に「さらば外務省!」(講談社)、「さらば日米同盟!」(講談社)、「アメリカの不正義」(展望社)、「マンデラの南アフリカ」(展望社)。
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天木直人のブログ - 日本の動きを伝えたい