産経新聞 6月27日(月)12時37分配信
故障のため駅間で止まった快速電車から降り、線路を歩く乗客ら=27日午前0時31分、大阪府交野市(恵守乾撮影)(写真:産経新聞)
JR片町線で26日夜、非常ブレーキが突然作動して駅間に快速電車が停車したトラブルで、原因は、車両側の電気系統の異常の可能性があることが27日、JR西日本への取材で分かった。
一方、応急復旧作業が進まず、乗客約150人の最寄り駅への誘導は、3時間余りが経過した27日午前0時20分ごろにずれ込んだ。判断に長時間を要したことについて、JR西は「安全を優先した。混雑状況からも、すぐに降ろす状況ではなかった」と説明している。
JR西によると、トラブルは26日午後9時ごろ、星田-河内磐船間で発生。停車した快速電車に後続電車を連結して動かそうと試みたが、再びブレーキがかかるなどしたという。こうした状況から、JR西は車両側の電気系統のトラブルとみている。
同線では5月28日にも自動列車停止装置(ATS)が誤作動し、電車が緊急停止する事案が連発。これは同じ地点を通過しようとした電車が相次いで停車したため、地上設備側の不具合が原因とみられている。
一方、閉じ込められた乗客は線路上に降り、約100メートル先の踏切へ移動。さらに路上を歩いて約700メートル先の河内磐船駅に誘導され、JRが用意したタクシーで帰宅するなどした。
JR西は「線路に降車することは危険で当初は判断しなかった」と説明。車内は全員が座れるほど混雑しておらず、照明や空調も作動しており、応急復旧を優先させたという。
ただ、車内にはトイレは設置されておらず、「このくらいが限界だ」などとして、3時間余りが経過して誘導に踏み切ったとしている。JR西は「トラブル解消に努力している間に、結果的に時間がたってしまった」としている。
関西大の安部誠治教授(公益事業論)の話「故障などは避けられないが不具合を連発しており、お粗末。また大事なのはトラブル後の乗客のスムーズな救援態勢の構築であり、誘導判断までに3時間はあまりにも長すぎる。』
自然災害やATS、電車、架線の故障も想定した危機管理対策を考えるべきです。
JR西日本も健康な人の目線からの事故救出策ではなく、病気の人や高齢者、幼児、妊婦さんへの配慮が、必要です。
鉄道会社は、安全に乗客を目的地まで運ぶ責任があります。
時間は、大切です。三時間は、長すぎます。
未だに親方日の丸の国有鉄道の悪しき気風が、なくなっていないのではありませんか