日本をトランプ大統領に売り渡した安倍首相
トランプ来日のすべてが終わった。
結局何が話し合われたのか。
一番肝心な、果たしてトランプが北朝鮮を攻撃するのかという点につてはわからずじまいだ。
トランプが日本に貿易不均衡是正を求めて来るかどうかも、いまひとつはっきりしない。
拉致問題に至っては、何ひとつ目新しい話はない。
かくして、わからずじまいに終わったトランプの来日だが、ひとつだけはっきりした事がある。
それは安倍首相が日本をトランプに売り渡したと思えるほどの狼藉を働いたことだ。
トランプは、横田米軍基地に降り立って、そのままゴルフ場に米軍ヘリで向かった。
これは、旅券不要の、日本の主権を完全に無視した入国である。
首脳会談後の記者会見で、安倍首相みずからこう語ったらしい。
「これからさまざまな防衛装備を米国から購入することになる」と。
これは、北朝鮮の脅威を煽って、ミサイル防衛システムや最新鋭ステルス戦闘機F35を大量に導入すると安倍首相みずから公約したということだ。
これは二つの意味で血税を米国に貢ぐ、とんでもない発言だ。
ひとつは、これらの装備が日本の安全保障にどれだけ役立つかの議論が国会でまったく行われないまま、大量に買わされるということだ。
そして不良装備を不当な価格で買わされるということだ。
きょう11月7日の朝日新聞が書いている。
会計検査院の調べで分かったと。
米国から調達した装備に不具合があり使えないまま終わったり、不当価格に気づくのが遅すぎて是正要求を却下されたケースが目立つと。
そして、やはりきょう11月7日の東京新聞が教えてくれた。
首脳会談後に発表された文書には、「辺野古が唯一の解決策であることを確認」と明記されたという。
そして、首脳会談と同じ日に、辺野古では新たな護岸工事が着手されている。
これほど国民(沖縄県民)を米国に売り渡す日米同盟はない。
最後にもうひとつ、天皇陛下が日米同盟強化に使われた。
きのう6日は天皇陛下が文化勲章受章者や文化功労者をねぎらって茶会を開かれた日だった。
天皇陛下の健康を考えればこれだけでも一大公務だ。
しかし、安倍首相はその前に天皇陛下をトランプに合わせ、トランプに日米同盟強化を言わせている。
驚くべき安倍首相の天皇陛下の利用、酷使だ。
かつてなら、こんな安倍首相の暴政は、政治が決して許さなかった。
しかし、いまの野党の体たらくはどうだ。
国会で予算委員会が始まるのは11月下旬だ。
そのころにはすべてが忘れ去られている。
絶望的な日本の政治だ。
安倍首相のやりたい放題が続き、日米同盟のさらなる強化は、とどまるところを知らない。
誰も書かないから私が書く。
今度のトランプの来日は、安倍首相が日本をトランプに売り渡したのである(了)