大阪府は、ファストドクター株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役医師:菊池 亮、代表取締役:水野 敬志)との連携により、自宅で療養・入院待機する新型コロナ患者の状態悪化時に、速やかに往診での初期対応・酸素投与等を行う体制確保を目的とした「自宅療養者緊急相談センター」を、令和3年4月23日から試験的に府の一部保健所管内において開設したことをご報告します。
■【背景】
これまで、自宅での健康観察中に状態が悪化した場合は、保健所は入院調整をすることで対応してきました。しかし、病床のひっ迫が進み、入院すべき患者が自宅療養を余儀なくされるケースが増加する中で、夜間・休日は対応できる医療機関が特に少ないことから、発熱や呼吸苦などの症状を抱えながら受診先が見つからず、救急車を要請するケースもあり、自宅で酸素投与等の治療が開始できる体制が求められてきました。大阪府は、こうした状況の解決に向けて、コロナ禍において10万人以上の発熱患者の相談に応じ、自宅療養者への健康観察の経験を豊富に有するファストドクターの医療提供体制を活用し、大阪府内において自宅で療養・入院待機する新型コロナ患者が安心して療養生活を送れるための体制整備を行いました。
■【自宅療養者緊急相談センターについて】
自宅で療養・入院待機する患者から相談を受けた保健所が、自宅療養者緊急相談センターに連携すると、医師による相談・電話診療・往診が手配される仕組みです。同センターには、相談看護師と相談医が常駐しており、患者に応じた適切な医療提供が手配できます。
本事業の実現により、夜間・休日帯に、自宅で医師による診療が受けられるようになります。これにより、府民が公共交通機関等を利用して医療機関を受診する事での他者への感染拡大を防止するだけ
でなく、医師の判断による真に必要な救急要請を可能にすることで、入院調整を担う保健所や救急医療機関の負担軽減に寄与します。
◆ 時間
平日:19時~翌06時
土曜:18時~翌06時
日祝:06時~翌06時
◆ 地域
府内2箇所の府管轄保健所及び、3箇所の政令中核市保健所の管轄地域から開始し、順次府内全域へ拡大
◆ 提供内容
相談
保健所を通じて同センターに繋がり、自宅療養者の不安等に対し看護師・医師が適切な助言を行います。
電話診療
緊急性の低い症状に対して、同センターと連携する医療機関に所属する医師が、電話で診察や投薬を行います。薬は、翌日に患者宅へ宅配されます。
往診
緊急性のある症状に対して、同センターと連携する医療機関に所属する医師が、自宅療養者宅へ訪れ投薬や酸素投与等を行います。酸素投与の際は、医師がパルスオキシメーターを貸与し、同センターの看護師が翌日以降に電話で健康観察を行います。
■ 本事業によるメリット
本事業により、大阪府の自宅療養者は夜間・休日でも、自宅で医師・看護師による相談・電話診療・往診を受けることができ、適切に投薬・酸素投与や、入院調整まで一貫したサポートを受けることができます。
ファストドクター株式会社
ファストドクター株式会社は、患者さんと医療機関をつなぐ時間外救急プラットフォーム「ファストドクター」を提供しています。2040年に向けて高齢者人口が増加する都市部(東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫・京都・奈良)を中心に、年間7万件の救急相談・救急オンライン診療・救急往診・フォローアップといった、自宅に居ながら安心して診療が受けられる環境を実現し、通院が難しい患者さんの救急受診を支援してまいります。さらに、地域の医療機関との連携で、時間外のかかりつけ医機能の強化や、患者さんのかかり方の適正化を推進してまいります。
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ファストドクターについては、下記をご参考ください。
「ファストドクターが目指す未来」 https://youtu.be/AbDWRtTCGn8
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所在地:〒160-0014 東京都新宿区内藤町1-110 ガーデンクロス新宿御苑3F
設立:2016年8月
代表者:菊池 亮(医師)・水野 敬志
URL:https://www.fastdoctor.co.jp/
【本件に関するお問合せ】
ファストドクター株式会社 広報 田島めぐみ
E-mail:pr@fastdoctor.jp
Tel: 090-7843-9782
「三密」でなくても感染、若い世代も重症化…尾身会長が変異株の脅威に警鐘「新しいフェーズに入った」
NHKスペシャル「新型コロナ“第4波” 変異ウイルスの脅威」が2日、新型コロナウイルスの変異株の感染拡大が続く大阪から生放送された。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(71)がリモート出演し、「三密」の要因すべてがそろわなくても感染の恐れがあると警鐘を鳴らした。
変異株は感染力が強く、これまで重症化しにくかった年代でも重症化する例がみられることから「新しいフェーズに入ったと思うべきだと思います。この意識を大阪の人だけでなく全国の人が共有する必要があると思います」と指摘した。
また、番組では最近の集団感染では、屋外の飲み会など、密集、密接、密閉の「三密」にあてはまらない場合もあったと紹介。尾身会長は「必ずしも三密の円が重なってないところでも、変異株の影響がある可能性がありますけど、そういうことも注意しなくてはいけないというフェーズにきたんだと思います」と述べた。
飛沫(ひまつ)感染防止のため、不織布マスクの着用と換気の徹底を推奨した。