去年 急に店頭にお米がなくなったから 今年はたくさん作付けを
するように と国から言われても
いまさら無理!という農家が多いと思います。
戦後ずっと 何十年もの間 米がだぶついているから米を減らせ
ほかのものを作れば お金をやるという
減反政策を言ってきていたのに。
わたしも 親から田んぼを引き継いだ当初 JAからくる通知も
言葉が難しいので 丁寧に読んでいました。
2,3年経ったころ JAの担当者がやってきて 転作に関する
申請を出してほしいというので じゃあ 代わりの作物に何がいいか?
リストを見ると「れんげ」というのがありました。
れんげが 土づくりの役に立つそうな。
れんげの咲き具合が良くても悪くても出荷するのでないから
へえ~それなら初心者にも簡単。
それで JAにれんげの種を注文して 時期を見て種を蒔きましたが
れんげの花は ほとんどうまく芽が出なかった。
夫が 冬の間にトラクターで耕したから。
ちゃんと転作した作物が育っているか 見回りには来ないので
わずかなお金が 振り込まれました。
そんなことがばかばかしくて 翌年からは申請はやめ
草刈りと耕運だけ続けました。
毎年毎年 こんなことをやっていたら
農家は 米を作るのがまるで価値のないことのような
気持にさせられます。
お米の引き取り価格だって 一去年まで すごく安かったのに
肥料や農薬 トラクターやコンバイン 田植え機 草刈り機などの
農業機械は自家用車を買うより高かったりして 大赤字が膨らむばかり。
再々 修理や整備も必要。
お米作りだけでは生活はできませんから 勤めをしながら
休みの日には農業をする。
つまり 勤め先からもらった給料で 生活し 子育てをし
さらに農業に必要な費用をつぎ込む。
こんなこと 次の世代にやらせられないから
百姓は 自分の代でおしまいだ。
最近の 夏の異常な高温少雨などによるコメの大凶作
さらに 害獣による被害に いためつけられました。
ふつうに作付けしても いつもの半分も 収穫に至らなかったりします。
それでも なにも植えなくても 最低限の田んぼの手入は必要なので
まったく何もしないわけにはいきません。
お金と 元気な体と やる気がなければ 農家をやってなんか
いられないのですよ。
先日 新聞の折り込み広告が入っていました。
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こういうの ありがたいですね。
この組織の方が 先日 この地域の 耕作放棄している田んぼを
まとめて作らせてくださいと言って こられました。
うちの田も2枚含まれて ひと固まりで3軒の持ち主
6枚の田があります。
役所に届ける書類を持ってこられ 記入して提出しました。
地区の町内会長や農業委員などにもあいさつに回られました。
すると もう 翌日には セイタカアワダチソウを10年以上も
刈り取っていなかった イノシシの巣窟になっていた田んぼを
あっという間に刈って きれいにしてありました。
刈った草をトラクターでひきこめば 肥料になります
といわれます。
イノシシの被害がある場所では 電柵やワイヤーメッシュで
囲いもするし 地域の共同草刈にも参加しますって。
そうそう 田んぼを預けた人たちって 草刈りや水路掃除の
共同作業にも出てこなくなるのです。
細々やっている高齢の私たちの負担が ますます増えています。
まあ そんな愚痴とも嘆きともいえる記事になりましたが
私は 2枚の田だけでも そこは家から遠いので
年に 数回見にいって 草刈りしたり 耕したりしに行ってましたが
きれいに米を作ってもらえるので よろこんでいるのです。
このように活動する人の仕事ぶりを 間近で見るようになると
地域の農家も勇気づけられます。
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