Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

ビッグ・ダディ

2008-07-21 | 映画(は行)
Big Daddy 1999年・アメリカ
監督=デニス・デューガン
主演=アダム・サンドラー ジョーイ・ローレンス・アダムス ジョン・スチュワート

 定職にも就かず自由な日々を過ごす主人公ソニー。彼女に去られたことからまともになろうと考えるが、よりによって子供を育てることに。友人は反対するが、実の父親の名をかたって子育てを始めてしまう。それまで奔放に生きてきた彼が、ハチャメチャな子育てを繰り返しながら、次第に成長する姿を描いたコメディ。ふられた彼女(クリスティ・スワンソンってのが80年代組には嬉しい)を見返す為って動機がいかんのだが。

 男の子を持つ父親として観ると、まっ、ここまでバカはやってないけどなぁ・・・と思いつつも何らかの影響は与えている訳でちょっと反省。男の子にとって父親は行動の手本でもあり、最高の遊び相手だと改めて思う。それにつけても動物と子供を題材にすると観客にウケもよく、涙と感動をさらえるものだ。遊び人の父親(もどき)が人間として成長していく物語に、子供の健気さが合わさって相乗効果があるのか、意外とよい印象がこの映画にはある。主人公は実は法律の才があったり、都合の良い理解者が現れたり、大手のビアホール店?を茶化すところなど、正直好きになれないところもある。だけど、子供の言動にホロッとさせられちゃう。「ごめんなさい!もうあんなビデオ見ないから家にいさせてーっ!」と泣き叫ぶ少年に、涙が抑えられない。ヤバい。オレ、年取ってる。

 でもね。おねしょの後始末の場面に、ユーリズミックスの Sweet Dreams が不気味に流れたり、スティックスに関するウンチクを語ったりするエピソードがたまらなく好き。そして、子供が去った後の部屋で一人落ち込んでるアダム・サンドラーを俯瞰で写すシーンに、シェリル・クロウが歌うガンズのカヴァー、 Sweet Child O Mine が流れたのは最高の場面だった。




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