昨年の5月頃、完全にPerfume中毒だった。同僚のみやもさんと顔を合わせる度にアルバム「Game」がいかにすごい完成度のアルバムなのかを語り合っていた。
さぁ、そして今月。再びPerfume談義に花が咲くことになった。発売数日前のこと。
「今度の買います?」
との僕の問いにみやもさんはさらりと答えた。
「Amazonで予約してます。」
・・・実は僕も。そして僕らの手元に同じ日にその新作は届くのだった。
だいたいこの年齢(とし)になって、三人組アイドルの新作CDを発売日に買うような行動をとるとは思ってもいなかった。でも世の中の30代(から40代)のおじ様たちが夢中になるのも当然。そこには20年前のテクノやエレポップの残光がある。そこが僕らをアツくさせるのだ。
前作「Game」で感じた完璧なまでの完成度。個々の曲の良さもあるのだが、アルバム全体のバランスが素晴らしかった。この新作「トライアングル」は、前作程の完成度は感じないけれど、中田ヤスタカ氏のこだわりは相変わらず。前作「Game」は正真正銘の傑作だった。曲順を変えて聴くことすら許さないアルバム全体の構成。それでいて個々の楽曲の個性が際立っている。
それと比較すると今回の「トライアングル」はヒットシングルの魅力に支えられている印象があった。いきなりlove the worldだもんね。疾走感があるDream Fighterの方が最初にふさわしいのでは?とも最初は思えた。だが、じっくり聴き込んでいくとそうは思えなくなってきた。
最初のシングル2曲は、序章にすぎない。Dream Fighterで勢いがついた後に、love the worldのカップリングだったedgeが登場。初めて聴いたときからカッコいいとは思ったが、今回のヴァージョンは、ビートを強調してロック好きにも受け入れられそうなアレンジに様変わり。そワンコードでぐいぐい押しまくる中、呪文のような歌詞が乗る。
♪だんだん好きになる、気になる、好きになる
♪だんだん好きになる、気になる、好きになる
これはまさに催眠術。聴覚のサブリミナル。ここまでくると掴みはオッケーだ。
後は、♪好きになる、と暗示をかけられたリスナーたちは、いくぶん冒険的なここから先の楽曲をきちんと受け入れる。3人のボーカルが左右のスピーカーから縦横無尽に駆け巡るNIGHT FLIGHT。ちょっとダークなシンセ音は、ヨーロピアンポップスを思わせる。続くKiss and Musicは、エイトビートの分かりやすさがウリのPerfumeには珍しい、ちょっとファンキーなリズムとアダルトな雰囲気が心地よ
い。ダンスチューンが続いた後のI still love Uは、一転してWINKを意識してるのか?と疑う程の歌謡曲路線。ベースラインがどこか懐かしい。僕ら世代はカイリー・ミノーグが流れていたあの頃のダンスフロアに思いを馳せる。the best thingの軽くてスマートなアレンジが僕はお気に入り。Speed of Sound はインストのダンスチューン。僕はYMOの Tighten Up に聴こえて仕方なかった。そしてシングルの ワンルーム・ディスコ。発売された頃は、たいしていいとも思わなかったが、最近なーんか気にいってきた。
♪新しい場所でうまくやっていけるかな
とのフレーズが、
♪これくらいの感じでたぶんちょうどいいよね
とちょっと不安気な乙女心を歌った名曲マカロニに通ずるものを感じる。
…と思いつくままに綴ってみたんでした。やっぱり中毒だ。
さぁ、そして今月。再びPerfume談義に花が咲くことになった。発売数日前のこと。
「今度の買います?」
との僕の問いにみやもさんはさらりと答えた。
「Amazonで予約してます。」
・・・実は僕も。そして僕らの手元に同じ日にその新作は届くのだった。
トライアングル(通常盤) Perfume 徳間ジャパンコミュニケーションズ 2009-07-08 売り上げランキング : 19 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
だいたいこの年齢(とし)になって、三人組アイドルの新作CDを発売日に買うような行動をとるとは思ってもいなかった。でも世の中の30代(から40代)のおじ様たちが夢中になるのも当然。そこには20年前のテクノやエレポップの残光がある。そこが僕らをアツくさせるのだ。
前作「Game」で感じた完璧なまでの完成度。個々の曲の良さもあるのだが、アルバム全体のバランスが素晴らしかった。この新作「トライアングル」は、前作程の完成度は感じないけれど、中田ヤスタカ氏のこだわりは相変わらず。前作「Game」は正真正銘の傑作だった。曲順を変えて聴くことすら許さないアルバム全体の構成。それでいて個々の楽曲の個性が際立っている。
それと比較すると今回の「トライアングル」はヒットシングルの魅力に支えられている印象があった。いきなりlove the worldだもんね。疾走感があるDream Fighterの方が最初にふさわしいのでは?とも最初は思えた。だが、じっくり聴き込んでいくとそうは思えなくなってきた。
最初のシングル2曲は、序章にすぎない。Dream Fighterで勢いがついた後に、love the worldのカップリングだったedgeが登場。初めて聴いたときからカッコいいとは思ったが、今回のヴァージョンは、ビートを強調してロック好きにも受け入れられそうなアレンジに様変わり。そワンコードでぐいぐい押しまくる中、呪文のような歌詞が乗る。
♪だんだん好きになる、気になる、好きになる
♪だんだん好きになる、気になる、好きになる
これはまさに催眠術。聴覚のサブリミナル。ここまでくると掴みはオッケーだ。
後は、♪好きになる、と暗示をかけられたリスナーたちは、いくぶん冒険的なここから先の楽曲をきちんと受け入れる。3人のボーカルが左右のスピーカーから縦横無尽に駆け巡るNIGHT FLIGHT。ちょっとダークなシンセ音は、ヨーロピアンポップスを思わせる。続くKiss and Musicは、エイトビートの分かりやすさがウリのPerfumeには珍しい、ちょっとファンキーなリズムとアダルトな雰囲気が心地よ
い。ダンスチューンが続いた後のI still love Uは、一転してWINKを意識してるのか?と疑う程の歌謡曲路線。ベースラインがどこか懐かしい。僕ら世代はカイリー・ミノーグが流れていたあの頃のダンスフロアに思いを馳せる。the best thingの軽くてスマートなアレンジが僕はお気に入り。Speed of Sound はインストのダンスチューン。僕はYMOの Tighten Up に聴こえて仕方なかった。そしてシングルの ワンルーム・ディスコ。発売された頃は、たいしていいとも思わなかったが、最近なーんか気にいってきた。
♪新しい場所でうまくやっていけるかな
とのフレーズが、
♪これくらいの感じでたぶんちょうどいいよね
とちょっと不安気な乙女心を歌った名曲マカロニに通ずるものを感じる。
…と思いつくままに綴ってみたんでした。やっぱり中毒だ。