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お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

2010-04-07 | 読書
巷で話題の本「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読んだ。書店でみかけて気になっていたのだが、決定的に「読もう!」と思ったのは、NHKで放送された「クローズアップ現代」の”経営の神様”ドラッカー特集。ドラッカーが書いた「マネジメント」は、組織がどうあるべきか、そこに属する人はどうあるべきかを記した経営学の本なのだが、このきゃわいい女の子が描かれた表紙の本はその「マネジメント」の考え方を高校野球に生かそうとする女子高生の物語。ライトノベルと思ってよいのだが、そこにはドラッカーの考え方がきちんと盛り込まれて、言うならばドラッカー入門書にして攻略本?。何よりも取っつきやすさが魅力だ。高校野球部にとって「顧客」とは?そんな途方もない問いに真摯に取り組む彼女たちに思わず感動してしまう。


僕は前職でISO内部監査員を務めていた。研修に行くたびに、「顧客」とは?「不適合」とは?ISOが定義する用語を職場に当てはめる作業に追われていた。結局、あの職場にISOは「重荷」になった気がするが、僕自身はあの時ISOに関わらせてくれたことを心底感謝している。組織が動くときに経営者はいかにあるべきか、品質管理のために必要なことは・・・それらを客観的に見る時間を与えてくれたように思えるからだ。

この本に登場するドラッカーの言葉は、そんな僕にも響くものがあった。確かに小説としては情感や深みが欠ける部分もあるだろう。でも、組織に属している者ならば、きっとこの本は勇気をくれることだろう。ついでにドラッカーの「マネジメント」に挑んでみようという気持ちにもさせてくれるはず。



コメント (2)
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