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お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

トラック野郎 度胸一番星

2024-12-21 | 映画(た行)


◼️「トラック野郎 度胸一番星」(1977年・日本)

監督=鈴木則文
主演=菅原文太 愛川欽也 片平なぎさ 千葉真一 八代亜紀

八代亜紀が亡くなったのは2023年、大晦日を翌日に控えた12月30日だった。大瀧詠一の時もそうだったけど、紅白歌合戦の放送直前に、歌で世間を励ましてくれた人の訃報を聞くのは辛かった。八代亜紀が亡くなって1年になる。カラオケで「舟唄」をどっちが歌うか親父と奪い合い、「おんな港町」が十八番だった時期のある僕だもの。追悼鑑賞で在りし日を偲んでみようかと。

今回僕がセレクトしたのは、「トラック野郎度胸一番星」。八代亜紀はトラックドライバー紅弁天役で出演。桃次郎のよき協力者として華を添えた。劇中、喧嘩騒ぎの後のドライブインで屈強な男たちを前に「恋歌」を歌う。その歌詞が傷ついた千葉真一に寄り添う夏樹陽子に重なるいい場面。クライマックスでは、疾走する桃次郎を助ける活躍も見せる。トラック野郎の女神と呼ばれた演歌歌手がハンドルを握る姿は、当時の人気をうかがわせる。

公開当時小学生だった僕は、これを映画館で観ている。スーパーカーブームに乗って製作された実写版「サーキットの狼」と二本立ての上映。華麗な外国車たち目当てで映画館に行ったのに、帰る時には「御意見無用」のサインが光るデコトラに魅せられていたww。お子ちゃまって単純。2024年12月。ウン十年ぶりに配信で鑑賞。

本作で桃次郎が惚れるマドンナは片平なぎさ。佐渡ヶ島の分校で働く小学校教師役で、インテリぶって空回りする桃次郎をクスクス笑いながらも次第に心を許していく様子が素敵だ。海での水泳場面ではビキニ姿で登場。桃次郎がバタ足を教えてと迫って抱きつこうとするのはなんとも見苦しいが、恋する男なんてこんなもんよね🤣。

それにしても親が顔をしかめそうなシーンもあれこれ。特殊浴場の場面とかあったのか。覚えてなかった。小学生男子だった僕がこの映画で印象深かったのは、豪雨の中で砂金取りの道具を集めようとする片平なぎさと、一番星トラックの装飾が破壊されるスローモーション。そして水色のビキニねw。そういやぁ中坊の僕は片平なぎさ主演の時代劇「雪姫隠密道中記」を毎週見ていたな。この映画が原因か?

今の目線で響くのは"ふるさと"という言葉がつなぐ人間模様。千葉真一率いるジョーズ軍団が故郷を失った寂しい奴らの集まりだと知って、桃次郎が彼らに説くふるさと。家族への思いを取り戻したジョナサンに桃次郎が説くふるさと。荒っぽい人情喜劇、久々に観たけど悪くない😊




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