Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル

2012-01-08 | 映画(ま行)

■「ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル/Mission: Impossible - Ghost Protocol」(2011年・アメリカ)

監督=ブラッド・バード
主演=トム・クルーズ ジェレミー・レナー サイモン・ペッグ ポーラ・パットン

トム・クルーズ嫌いを宣言しているくせに・・・ついつい映画館で観てしまう。このシリーズは、ある意味"トムのええかっこしい"映画。それでも観るのは「007」から映画好きになった自分にとって、スパイ映画が楽しいからに違いない。とはいえ、このシリーズはそれぞれにカラーが違う。ブライアン・デ・パルマ監督のシャープな演出が冴えわたり、国際色豊かなキャストにワクワクした第1作。カンフー映画か?仮面ライダーか?とわが目を疑ったジョン・ウー監督の第2作。テレビでスパイものやサスペンスものを撮ってたJ・J・エイブラムス監督を起用した第3作。特に3作目は主人公イーサン・ハントの私生活も描かれる内容だけに、スパイ映画なのに個人的感情が前面に出て結果としてトムのええかっこしいが究極のところまで達した作品となった(それ故に支持する人も多いみたいだけど)。迎えた第4作。監督は、「Mr.インクレディブル」などアニメ界で活躍したブラッド・バート。実写映画は初監督だ。

導火線に火をつけるおなじみのオープニング。そのバックには映画のダイジェストが流れる。おぉ、テレビシリーズと同じ趣向ですな。全編を通じて感じるのは、絵のつくりがダイナミックであること。すべての画面を100%コントロールできるアニメをやってきた人だけあって、デフォルメされたような迫力ある構図、アングル、見せ方。その場面にもこだわりが感じられる。クレムリンの爆破シーンの降ってくる自動車のド迫力。ドバイの超高層ビルブルジュ・ハリファをわざと俯瞰で見せて高さを強調した宇後で、あの宙づり・・・。ジェレミー・レナーが磁力全身タイツ(インクレディブルぽい・・・笑)でダイブするシーンだって、アニメでありそうな雰囲気。クライマックスの立体駐車場にしても、それぞれの場面の絵づくりに工夫したのがよく伝わってくる。

僕は正直前作よりも好き。というのは、チームの面々それぞれの活躍が楽しいから。スパイ映画は主人公が独壇場で大活躍するのが多いのだが、それには必ず支えがあるはず。この作品ではチームのそれぞれが得意の分野で危機に立ち向かう様がとても面白い。だからこそ次につながるラストが活きてくる。つまり、トムひとりがええかっこしいしている映画ではないところが気に入ったのだ。うん、そういうこと。

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