■「サハラ 死の砂漠を脱出せよ/Sahara」(2005年・アメリカ)
監督=ブレック・アイズナー
主演=マシューマコノヒー ペネロペ・クルス スティーヴ・ザーン ランベール・ウィルソン
世界的に読まれている冒険小説、ダーク・ピットシリーズの映画化。どれくらい人気があるのか不勉強でよく知らないのだが、あちこちで感想読んでると原作ファンとおぼしき人々の続編を望む声を見かけるので、かなり人気があるのだろう。同じシリーズの映画化には、僕ら世代には懐かしい「レイズ・ザ・タイタニック」(1980)がある。実際に客船を沈めて浮き上がらせたというクライマックスにはわくわくしたものだ。
海洋学者にしてトレジャーハンターの主人公にはマシュー・マコノヒーが扮している。「評決のとき」(1996)の青臭いイメージがどうしても僕はぬぐえなかったのだが、この映画でのマッチョな姿にはちょっとびっくり。「世界で最もセクシーな男性」にも選ばれてるらしいし、これも不勉強でしたな。相手役のペネロペ・クルスはWHOの医師エヴァ役。他の作品ではあまり見ない落ち着いた知的な役柄だ。
エヴァは、アフリカでひろがる兆しのある伝染病を追って、マリ共和国へ入国しようとするが政府に阻まれる。彼女は暴漢から救ってくれたピットが黄金の金貨を探してマリに入国するのに同行して、伝染源を探ろうとする。この国で企まれた陰謀を突き止めた彼らは巨悪に立ち向かうことになる。悪役にはランベール・ウィルソン(「ラ・ブーム2」が懐かしい)。奇策とアイディアで活躍する主人公とその相棒がなかなか楽しませてくれる娯楽作。白人側からの偏った視点を感じる部分もあるけれど、全体的には可もなく不可もなく。全編に流れるロック。フェイセズ、グランド・ファンク・レイルロードなどが盛り上げてくれる。
サハラ 死の砂漠を脱出せよ [Blu-ray] ギャガ・コミュニケーションズ 2008-02-01 売り上げランキング : 102600 Amazonで詳しく見る by G-Tools |