Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

ゴーストライター

2012-04-28 | 映画(か行)

■「ゴーストライター/The Ghost Writer」(2010年・フランス=ドイツ=イギリス)

●2010年ベルリン国際映画祭 銀熊賞
●2010年全米批評家協会賞 助演女優賞
●2010年ヨーロッパ映画賞 作品賞・監督賞・男優賞・脚本賞・音楽賞・プロダクションデザイン賞
●2010年セザール賞 監督賞・脚色賞・音楽賞・編集賞 

監督=ロマン・ポランスキー
主演=ユアン・マクレガー ピアース・ブロスナン キム・キャトラル オリヴィア・ウィリアムズ

※注・結末に触れています。
ロマン・ポランスキー監督作は作品の振り幅が大きい。文芸大作があるかと思えば、ヒューマンドラマもあり、おどろおどろしいホラーやスリラーがあったかと思えば、サスペンス映画もある。初めて観たポランスキー作品は忘れもしない「ローズマリーの赤ちゃん」。その後「テス」「フランティック」「マクベス」「チャイナタウン」・・・と観ることになる。「ゴーストライター」はこれまでの監督作で言うならば巻き込まれ型サスペンスの「フランティック」に雰囲気は近いかもしれない。

元イギリス首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)が自伝を出版するためにゴーストライターを探していた。提示されたのは破格の条件。向かない仕事だとおもいつつゴーストを引き受けた主人公(ユアン・マクレガー)。しかし前任者は謎の死を遂げており、ラングの過去に様々な疑惑が浮かび上がってくる。そして真実に近づいた彼に危険が及ぶことに・・・。キネ旬1位、映画賞でも話題になったのに僕の生息地北九州市では未公開だった(近隣の中間市では公開)。やっと小倉昭和館が上映してくれたので、期待を胸に映画館へ。ちょっと疲れ気味の体に政治サスペンスはややきつかったが、次々に出てくる新事実やサスペンス描写に引き込まれる。

主人公が前任者が残した手がかりを紐解いていく過程がスリリング。観客にも主人公を通してしか情報は与えられない。その分だけ不安な気持ちにさせられる。ポランスキーが上手いのはその盛り上げ方。例えばクライマックス、首相夫人ルース宛の手紙が人の手を次々と渡っていく描写にはドキドキする。ちょっとヒッチコックを思わせる。シンプルで台詞すらないが、それでも戦慄を覚えるラストシーンは実に見事。他国のスパイ組織が政権の裏側で糸を引いていたという事実は衝撃的。もしかしたらアメリカを悪者にした結末は、アメリカではお尋ね者であるポランスキーなりの皮肉なのかもしれない。首相夫人のオリヴィア・ウィリアムズの存在感。ティモシー・ハットン、ジェームズ・ベルーシという懐かしい顔も嬉しい。




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4月28日のメフィラス星人

2012-04-28 | Weblog
地球人諸君、メフィラスだ。

ユーザー氏自宅の情報端末が不調でここ数日、ネットワークに接続することができなかった。回線の不具合らしく明日は修理が来るらしい。ユーザー氏の端末は、今期過去最大の赤字を記録した企業製だそうだが、お家芸だったテレビの業績が不調なのはこの件には関係ないだろう。いずれにせよ、更新が遅れて失礼したな。

今週、世間ではオザワという政治家が提供した4億円の使い道をめぐる裁判が話題だったようだ。ユーザー氏は「カネガナイ」が口癖で、この国では「ドケチのB型」という種族に分類されるらしいが、そんな金額をもつ種族ではないようだ。

そういえばユーザー氏は、昔女性から「乙女座のB型なんだ。嫌だぁ。」と言われて傷ついたことがあるらしい。・・・あ、ユーザー氏が「暴露するな」と言っているのでこの辺で。

ユーザー氏に謝るポーズをとらされてしまった・・・テレビでよく見る「申し訳あり​ませんでした」というヤツか。また会おう、諸君。

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