Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

オーバー・ザ・トップ -80's Movie HIts !-

2023-10-06 | 80's Movie Hits !

◾️「オーバー・ザ・トップ/Over The Top」(1987年・アメリカ)

監督=メナヘム・ゴーラン
主演=シルベスター・スタローン デヴィッド・メンデンホール ロバート・ロジア スーザン・ブレイクリー

◾️In This Country/Robin Zander
◾️Winner Takes It All/Sammy Hager with Edward Van Halen

この映画が公開された頃、僕は硬派な映画ファンをきどった生意気な輩だったから、筋肉を見せつける派手な娯楽作はとにかく敬遠していた。結果として後追いで観ることになる。スタローンが嫌いだった訳じゃない。「ロッキー」も「ランボー」も繰り返し観てるし。じゃあなぜ本作をスルーしたかって、アームレスリングの映画と聞いて完全にナメてたからだ。帰還兵の大暴れでも捕虜奪還でもなく、刑事でも脱獄のプロでもない。リングの上の殴り合いでもない。腕相撲で2時間なんて無理だと思った。それからウン十年後。やっと観る気になった。

あの頃この映画を観てたら、その年頃のイキがった感想だったと思う。だが涙腺ユルめの父親目線で今観ると、なんか許せてしまうw。あれだけいろいろと無茶やってるのにそれでいいのか、とツッコミどころは確かに満載。だけど息子と父親の距離が縮んでいく様子がとにかく微笑ましくて。トレーラーを運転させてもらった息子が、生き生きとした表情に変わる場面とか、こっちまでニコニコしてしまう。自分も幼い頃、父親の職場でフォークリフトを動かさせてもらって、小回りが効く動きが楽しくなったことがあったっけ。
「簡単だろ?」
「何が?」
「笑うことがだよ」
この映画のへ理屈少年もやっぱり男の子なんだよな。

手紙を見つけて息子が翻意する展開はかなりベタだし、それでいて最後まで妻子を捨てた理由とやらをはっきり示してはくれない。義理の父はもはやギャングの親分だし、ほんとに幸せになれるの?と疑問だらけであるのだが、クライマックスのアームレスリング大会の場面は気づくとこっちまで力がこもる。あれ、ナメてたのに。手に汗握ってるのは更年期だから?るせー💢

後にF1番組で使われたIn This Countryはやっぱりいい曲だ。歌うのは、チープトリックのボーカル、ロビン・ザンダーである。

あれ?エンドクレジットでは、
Performed by Eddie Money
と表記されてるぞ😕❓。サントラのクレジットはチープトリックのロビン・ザンダー。大人の事情でもあるのかな。

そしてサミー・ヘイガーとエディ・ヴァン・ヘイレンがデジタルビートの上で暴れまくる名曲、Winner Takes It Allはやっぱり最高。当初エイジアのジョン・ウェットンでレコーディングしたが、プロデューサーがお気に召さなかったらしく、サミー・ヘイガーにオファーがあったのだそうである。この曲で観客をアゲまくって、決勝戦へ。なんて憎い使い方👍。







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