Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

お嬢さん探偵 ときめき連発!

2023-10-01 | 映画(あ行)

◼️「お嬢さん探偵 ときめき連発!」(1987年・日本)

監督=黒沢直輔
主演=西脇美智子 水島裕子 内藤剛志

80年代に"ボディビル界の百恵ちゃん"と呼ばれて人気のあった西脇美智子と、グラビアアイドル水島裕子を主役に据えたロマンポルノ作品。にっかつが続けてきたこの路線も末期の頃だから、誰を脱がせたって話題に注目が集まっていた時代。今と違ってセクシー路線も表現の場が少なかったから、演技は二の次で映画出演ということになっちゃうのかな。されど美形の西脇美智子は、ヌードばかりでなくプチアクションもこなすし、肝の据わったヒロインはなかなかいい。

帰郷やお見合いを拒否するために、大学院生の主人公が探偵事務所の看板を掲げる。冗談だから依頼を受けずに看板を外したのだが、失踪した女子大生を探して欲しいとの依頼が舞い込んできた。二人は探偵ごっこを始める。それは闇社会がからむ危険な事件だった。ヒロイン危うし!。ストーリーもそれなりに面白い。

脚本を担当したのは柏原寛司。この後「あぶない刑事」シリーズで大活躍することになる。本作は75分で、劇場映画としては短い尺。にっかつ作品お約束の見せ場も押さえた上で、サスペンスドラマとしても楽しい娯楽作になっている。黒幕が現れるクライマックスなんて、ちょっとした刑事ドラマ。蒸気が吹き出す裏町の舞台づくりはギャング映画ぽいし、ヒロインを助けるジャーナリスト青年の活躍も楽しい。ジャーナリスト青年を演ずるのは、若き日の内藤剛志。今の目線だと、「科捜研の女」でマリコの窮地を救うのを見慣れているから、若い頃からこんな役やってるんだなと思ってしまうw。ラストのカッコつけた写真には、ヒロインと一緒に笑うしかないw🤣

お色気だけを期待して観るには物足りないかもしれない。しかしヌードがどれだけ出てくるかの条件さえクリアすれば、様々なテイストの映画があったのが当時のロマンポルノ。低予算ながらもお色気サスペンスに挑んだのは、個人的には好印象かと。あ、水島裕子好きである私的な加点があることを申し添えておきまする😜。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする