◾️「ランナウェイズ/The Rnuaways」(2010年・アメリカ)
監督=フローリア・シジスモンディ
主演=ダコタ・ファニング クリステン・スチュワート マイケル・シャノン ステラ・メイヴ
ランナウェイズが活動していた1970年代後半は、やっと洋楽に目覚め始めた頃。聴いてたのはBCRやAbbaとか健全なものが中心だった。洋楽に詳しい友達から、こんなひと言を言われたことがある。
😼「takは育ちがいいから、ビートルズは聴いても、不良ぽいストーンズは似合わねー」
へ?音楽にそんな垣根があるもんかと思ったのだが、世間が"不良ロック"なイメージを持つジャンルは実際後追いで聴くことになる。育ちがいいとはちっとも思わないけど、言葉の呪縛って怖い。ランナウェイズは、当時存在は知っていたものの、色モノのイメージが強くって。もし聴いてたら母に「お父さんが喜びそうな女バンドなんか聴いて!😭」と怒られたに違いないw
本作はそのランナウェイズの結成から解散までを描いた作品。ギターのジョーン・ジェットが音楽プロデューサーに女子でバンド組みたいと名乗りをあげ、メンバーが集まっていく過程が示される。街でくすぶって男の玩具になっちゃうよりも、飲んだくれの父親を抱える家に縛りつけられるよりも、何かで自分を示したい。そんな気持ちが彼女たちを駆り立てていく。
シェリーのオーディションのためにあのCherry Bombが創られていく様子。あまりのテキトーさ、こんな酷い歌詞だったのかと驚かされた。まさに不良ロック。そりゃ小学生の時に言われた言葉もわかる気がするw。
「聴く男どもがどう思うか。煽ってギリギリでかわせ。チンコで考えるんだ。」
すげえ日本語訳w。でもその激しい音楽と、シェリー・カーリーの煽情的なイメージが、バンドの成功とは裏腹に色モノのイメージを決定づけてしまったのは間違いない。
日本での人気がこれでもかと描かれる。僕は当時お子ちゃまだったから知らなかったけれど、日本での熱狂ぶりって激しかったんだな。ただランナウェイズの写真集が当時出版されていたのは知っている。映画の中でも、日本から来たカメラマンが、「いいねぇー、いいねぇー♪」と言いながらセクシーな表情のシェリーを撮る場面が出てくる。そういえばあの写真集は、雑誌GOROの別冊だったよね…おぉ!あの「いいねぇー♪」は篠山紀信センセイじゃねえか!その写真が原因でシェリーと他のメンバーが対立する場面の痛々しさ。音楽に理想があったのにストレートに受け止められない現実。離れたかったはずの家族が恋しくなる気持ち。気づかないうちに、世間の玩具にされてしまっていた自分たち。
映画のラストはその後の彼女たちが描かれる。ヒット曲を出したジョーンが出演するラジオ番組に、シェリーが電話する印象的な場面で幕を閉じる。ロックンロールは終わらない。
ジョーン・ジェットは代表曲I Love Rock'n Rollも好きだが、個人的にI Hate Myself for Loving Youが好き。あんたに夢中なアタシにヘドがでるわ♪表現は悪いが結局行き着くのは誰かを思う愛。その境地をルーズなロケンロールで歌う。最高やん。不良ロックを遠ざけられた少年は、そんなこと言う大人になったのでしたw
クリステン・スチュワートのジョーン、ひたすらカッコいい。ダコタ・ファニングのシェリーも大熱演。ワンシーンだけだが、子供たちを残して再婚相手とシンガポールへと去るシェリーの母親が登場する。おっ!テイタム・オニールだ!。かつてオスカーを受賞したそばかすの少女は、こんな役やる大人になってたのか(懐)
😼「takは育ちがいいから、ビートルズは聴いても、不良ぽいストーンズは似合わねー」
へ?音楽にそんな垣根があるもんかと思ったのだが、世間が"不良ロック"なイメージを持つジャンルは実際後追いで聴くことになる。育ちがいいとはちっとも思わないけど、言葉の呪縛って怖い。ランナウェイズは、当時存在は知っていたものの、色モノのイメージが強くって。もし聴いてたら母に「お父さんが喜びそうな女バンドなんか聴いて!😭」と怒られたに違いないw
本作はそのランナウェイズの結成から解散までを描いた作品。ギターのジョーン・ジェットが音楽プロデューサーに女子でバンド組みたいと名乗りをあげ、メンバーが集まっていく過程が示される。街でくすぶって男の玩具になっちゃうよりも、飲んだくれの父親を抱える家に縛りつけられるよりも、何かで自分を示したい。そんな気持ちが彼女たちを駆り立てていく。
シェリーのオーディションのためにあのCherry Bombが創られていく様子。あまりのテキトーさ、こんな酷い歌詞だったのかと驚かされた。まさに不良ロック。そりゃ小学生の時に言われた言葉もわかる気がするw。
「聴く男どもがどう思うか。煽ってギリギリでかわせ。チンコで考えるんだ。」
すげえ日本語訳w。でもその激しい音楽と、シェリー・カーリーの煽情的なイメージが、バンドの成功とは裏腹に色モノのイメージを決定づけてしまったのは間違いない。
日本での人気がこれでもかと描かれる。僕は当時お子ちゃまだったから知らなかったけれど、日本での熱狂ぶりって激しかったんだな。ただランナウェイズの写真集が当時出版されていたのは知っている。映画の中でも、日本から来たカメラマンが、「いいねぇー、いいねぇー♪」と言いながらセクシーな表情のシェリーを撮る場面が出てくる。そういえばあの写真集は、雑誌GOROの別冊だったよね…おぉ!あの「いいねぇー♪」は篠山紀信センセイじゃねえか!その写真が原因でシェリーと他のメンバーが対立する場面の痛々しさ。音楽に理想があったのにストレートに受け止められない現実。離れたかったはずの家族が恋しくなる気持ち。気づかないうちに、世間の玩具にされてしまっていた自分たち。
映画のラストはその後の彼女たちが描かれる。ヒット曲を出したジョーンが出演するラジオ番組に、シェリーが電話する印象的な場面で幕を閉じる。ロックンロールは終わらない。
ジョーン・ジェットは代表曲I Love Rock'n Rollも好きだが、個人的にI Hate Myself for Loving Youが好き。あんたに夢中なアタシにヘドがでるわ♪表現は悪いが結局行き着くのは誰かを思う愛。その境地をルーズなロケンロールで歌う。最高やん。不良ロックを遠ざけられた少年は、そんなこと言う大人になったのでしたw
クリステン・スチュワートのジョーン、ひたすらカッコいい。ダコタ・ファニングのシェリーも大熱演。ワンシーンだけだが、子供たちを残して再婚相手とシンガポールへと去るシェリーの母親が登場する。おっ!テイタム・オニールだ!。かつてオスカーを受賞したそばかすの少女は、こんな役やる大人になってたのか(懐)