7月12日~17日の日程で飯豊連峰を全山縦走、 福島県側の登山口川入りから入山。山形から山都町まではクルマで移動、そこからバスで川入へ。
1日目は昨年からお世話になっている、民宿・高見台で前泊。
翌日からは、本山~御西岳~北俣~杁差岳~西股コースを経て大石ダムまで30キロ超のロングコースを歩いてみた。
今年の飯豊連峰も他の山と同様、残雪が多い、切合小屋から草履塚まで登山道は雪に覆われいる、アイゼンは必要ないくらい雪がやわらかいが、これから雨が続けば雪渓の雪も固くなるので用心が必要に。自信のない方はストックなどを使用することをお勧めします。本山小屋、御西小屋は水は使用できないので注意。
飯豊本山から御西岳周辺はハクサンコザクラ、チングルマ、コシジオウレン、ショウジョウバカマ、ニッコウキスゲ、コバイケイソウ春と夏の花が混在し、生命力溢れる山の息吹が感じられた。
悪天候のため、御西岳小屋で1日停滞、小屋の管理人さんからも懇意にしていただいた。
御西岳から北俣岳の間には大きな雪渓が登山道上に横たわるように残り、荒天時には滑落や道迷いに注意。標高も2000m近くあり朝晩は雪渓も硬く注意が必要だった。
初心者同士の飯豊縦走は控えたほうが無難かな。
北俣岳から杁差岳までは残雪も少なく、イイデリンドウ、ヒメサユリ、ハクサンフロウ、ハクサンシャジン、イブキトラノオ等々夏の花が見ごろを迎えていた。
杁差岳周辺はニッコウキスゲの群落が見事、ここから大石ダムまでは西股と東股の2つの下山コースがあり、今回は暑かったので水の豊富な西股コースを選んだ。
登山道は整備行き届き歩きやすい印象を受けたが、やはり難路には違いない。大熊小屋まで標高差1200m近い急路、小屋からは単調な沢伝いの道が10数㌔続く。サル、ヘビ、ブナの美林、豊富な沢水、渓谷美に驚き、励まされようやくダムへたどり着くこと10時間余り、たっぷりと汗をしぼられたが、夏山本番前で静かな縦走が楽しめ、食料、寝袋全てを背負っての長い縦走ではあるが、飯豊連峰の奥深さを堪能できる貴重なコースだと思う。
時間のある方は、青春18切符を使って列車の旅も楽しめるのでは。
来年は 是非みなさんもチャレンジ。
詳細は フォトアルバム 飯豊連峰を。