7月11日~12日
(公)日本山岳ガイド協会主催・災害人道医療支援会(ヒューマ)共催「大槌町児童自然体験活動支援事業」準備のため3月末から訪問を繰りかしてきました。
地元の復興食堂なども経営している“おらが大槌夢広場”のみなさまお陰さまで、八度目の訪問で事業の準備が整い事前説明会開催となりました。
今日は、参加者児童とご父兄の方への事前説明会のほか登山用品メーカー“モンベル”社様から参加児童全員にトレッキンシューズと雨具のご提供を賜り、その靴や雨具のサイズ合わせなどもありました。
差し入れのサクランボをほおばりながらにぎやかな説明会となり、終わったのが夜の9時近く、後片付けを終え、はじめてスタッフと一緒に“うまい酒”を酌み交わす機会を得ることができました。
この“うまい”は“旨い”ではありません、東北では祝いの席やお互いを理解しあうことができたときに“うまい酒飲めたな”と話します。
3ヶ月前、見ず知らずの人間が突然訪ねてきて「大槌町の子ども達のために、、、」と話を持ち込み、お互いを理解する間もなく教育機関との調整、準備を繰り返してきました、おそらく無礼なことも度々あったことでしょう。
「これも、昨年の3月11日に発災した東日本大震災が起こったから出会えたのでしょう、と前向きにとらえましょう!」とさらりと話す“おらが大槌夢広場”のスタッフ、「どんなにいい企画を持ち込まれても、、、やっぱり人なんだよ、人だよ、、、」ともう一人のスタッフの言葉に返す言葉も見つからず笑顔を返すだけが精一杯でした。
いつしか、話は来年の事業をどのように進めようか、海の町と山の町の交流を、、、とこの関係が末永く繋がることを願い杯を伏せてきました。
食堂からクルマで数分のところに港があります、山形県出身の作家・井上ひさし脚本「ひょっこりひょうたん島」のモデルとなった島が浮かんでいます。大槌町は他にも「吉里吉里共和国」の舞台となった地区もあるのです。
まだ、埠頭にはガレキの山が高く積まれています。
うまい酒をいただいた後は、紹介いただいた1泊3000円の簡易宿泊所のオヤジさんの話や児童絵画教室ボランティアで来ている方のお話を同行したガイド仲間としばらくお話を伺い長い長い一日が終わりました。
9回目の大槌町訪問は事業実施前日8月6日の予定です。
また、この宿にお世話になることでしょう。
今日7月11日は、震災から1年4ヶ月目です、
あらためて、被災されたみなさまには
心からお見舞い申し上げます。