山岳ガイド 眞さんの山がいど日記

山岳ガイドが出あった自然、感動、日々の様子など綴ってみました。このブログで、のんびり"ねまらっしゃい"!

雲の峰 いくつ崩れて 月の山

2014年07月25日 | インポート

7月24日

1689年、松尾芭蕉と門人・曾良が
奥羽、北陸を旅して生まれたのが
「奥の細道」です。

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ちょうど、三百数十年前
芭蕉一行が登った時期と
同じころに月山へ登ることになりました。

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頂上からの展望は
望めませんでしたが、
かつて、芭蕉一行が2日かけて登った山、
いまは、リフトを利用して
わずか数時間で頂上に立つことができます。

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でも、月山神社は、
千年以上変わらぬまま
白装束の参拝者を受け入れていました。

そんな光景を見ていたら
奥の細道の書き出しを
思い出しました。

「月日は百代の過客にて、
  行きかふ年も又旅人也、
 舟の上に生涯を浮かべ
 馬の口ととらへて
  老いをむかふる物(者)は、
  日々旅にして、旅を栖とす」

ガイドも日々山に登り
  老いをむかふる物(者)になるのでしょうね。


芭蕉は、
月山・出羽三山ゆかりの歌を多く残しています。

「涼しさやほの三日月の羽黒山」

「有難や雪をかをらす南谷」

「語られぬ湯殿をぬらす袂かな」

芭蕉は、山形滞在も長く、
各地に名句を残してます。
一度、訪ねてみてください。

月山から降りて、
仙台屋旅館で
名物“月山そば”をいただき
仙台空港へお送りして
3日間の山旅が終わりました。

みなさま、お疲れ様でした。

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濃霧の鳥海山

2014年07月25日 | インポート

7月23日

梅雨明け末期でしょうか?
天気予報がめまぐるしく変化しています。

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湯ノ台コースから鳥海山を目指したのですが、
予想以上の強風雨と濃霧、雪渓の規模が
例年の数倍あるなど、、、

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楽しい登山ではなくなる可能性が強まり、
早々に撤退しました。
下山して、酒田市にある山居倉庫を見学して、
月山・志津温泉 “仙台屋”でようやく、ほっと一息です。
http://www.sendaiya.jp/

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明日は、芭蕉も登った“月山”へ

芭蕉関連で、
鳥海山山麓の町象潟で詠まれた
芭蕉の句です。
「象潟や雨に西施がねぶの花」
東の松島、西の象潟と並び称された
風光明媚な地でした。

1804年の象潟地震で海底が隆起して
現在の地形になりました。


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蔵王・熊野岳へ

2014年07月25日 | インポート

7月22日

 

今回は、愛知県の「山の旅社」の

 

仕事で、蔵王、鳥海山、月山のガイドです。

蔵王・熊野岳へ

一日目は、コマクサが満開の

 

蔵王へ登ってきました。

 

蔵王と言えば

 

「コマクサ」や「お釜」が有名です。

熊野岳頂上には、

 

歌人斎藤茂吉の歌碑が

 

あるのをご存じですか?

 

蔵王は、斎藤茂吉にとって

 

山形県上山市金瓶で育った

 

子ども時代から朝な夕なに

 

仰ぎ見たふるさとの山でした。

 

その蔵王・熊野岳山頂に

 

1934年8月、歌碑が建立されました。

 

生前本人が認めた唯一の歌碑です。

 

 「陸奥をふたわけざまに    聳えたまふ

 

               蔵王の山の雲の中に立つ」

 

この歌碑に刻むために読まれた歌です。

 

歌碑は、茂吉の生家に向かい

 

風雪に耐えるように今も立っています。


蔵王・熊野岳へ

 蔵王は、多彩な花の宝庫でもあります。 

中でも、「オノエラン」の群落は、

 

この時期逃せません。

 

どちらも、風雨に耐え

立ちそして咲いている姿は、

孤高の歌人斎藤茂吉と

 

重なります。

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