山岳ガイド 眞さんの山がいど日記

山岳ガイドが出あった自然、感動、日々の様子など綴ってみました。このブログで、のんびり"ねまらっしゃい"!

「遊ぶ山」 霧ヶ峰 

2015年05月26日 | 登山 山歩き

5月24日

深田久弥著「日本百名山」のなかで、霧ヶ峰は登る山ではなく

「遊ぶ山」で、「広い高原を歩き廻った」と、、、あります。

霧ヶ峰を八島湿原から車山に登り周遊してみました。

湿原は春浅く

"ミツバツチグリ”(三葉土栗)

"サクラスミレ”(桜菫)

"キジムシロ”(雉蓆)

がところどこで咲いていました。

途中、古代狩猟方法が儀式化した

太古より江戸時代まで"御射山祭”が行われていたという

蝦夷小梨の老樹の下にある石祠(諏訪神社)近くの

”ヒュッテ御射山”で一休みながら、


昨日の山の疲れを

癒すようなクールダウンな山歩きとなりました。

 リフトを使えば簡単に登れる山で一度登ればといいななどと

思っていました。

”御射山遺跡”に関係する資料を読み解くうちに

石器時代から、八ヶ岳山麓から霧ヶ峰にかけて、

狩猟を中心とした経済が営まれ、

御射祭りへと変化したことなどを

うかがい知り、

また登ってみたいと思える山となりました。


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ちょっと渋い 霞沢岳 日本二百名山

2015年05月26日 | 北アルプス

5月23日

かつての”上高地のメインルート”(1933年頃まで)

徳本峠から長い尾根を辿り

霞沢岳を往復して見ました。

雪解けが早いので、雪の心配はないかなと

思っていたのですが、、、(ちょっと油断してました)

どうしてどうして、

登山道はほとんど残雪に覆われていて、

K1ピークへの登りは、雪が柔らかくて歩きにくかったり、

雪の急斜面を30mほどトラバースする場所があったりと、

油断できない箇所が連続、

途中であきらめかける場面もありましたが、、、

無事、登頂。

この頂からしか見ることのできない

河童橋と同じ位置からみる

”穂高連峰”

雪があっても、無くても

霞沢岳までは長い道のりです。

行動時間 11時間 日帰りにはちょっと長い行程です。

お疲れ様でした!!

徳本峠から朝焼けの明神・奥穂岳

 

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花の宝庫 上高地 

2015年05月26日 | 北アルプス

5月22日

上高地から明神、徳本峠までを歩いて見ました。

上高地周辺

『二輪草』 キンポウゲ科

"ニリンソウ”

いたるところで見ることができます。

 

 

 

 

ちょっと変わった花です、

『走野老』 ナス科

"ハシリドコロ”

『車葉衝羽草』 ユリ科

"クルマバツクバネソウ”

花の白さが際立つ

『山荷葉』 メギ科 

”サンカヨウ”

徳本峠への道にたくさん咲いていました。

『延齢草』 ユリ科 

”エンレイソウ”


北海道ではよく見かけるのですが、

この花もたくさん見かけました。

『白花延齢草』 ユリ科 

”シロバナエンレイソウ”

心形の大きな葉が特徴の

『大葉黄菫』 スミレ科 

”オオバキスミレ”

濃い、薄いと花の色に変化が多い

『山延胡索』 ケシ科 

”ヤマエンゴサク”

花を一つ付けるところから名が付いた

『姫一花』 キンポウゲ科

”ヒメイチゲ”

裂けた果実が猫の目に見えるところから名が付きました。

スポットライトを浴びたような花が印象的です。

『猫目草』 ユキノシタ科

”ネコノメソウ”

大きな三つ葉が特徴の花です。

出羽庄内藩・酒井氏の紋所にもなっています。

『小深山傍食』 カタバミ科

”ミヤマカタバミ”

ちょっとピンボケになりましたが、

葉がタデの葉ですね。

『春虎の尾』 タデ科 

”ハルトラノヲ” (イロハソウ)

いつもは、黙々と歩くだけの

上高地、明神、徳本峠の道なのですが、

ミヤマカタバミ、ツバメオモト、タケシマラン、

マイズルソウ、ズダヤクシュ、ショウジョウバカマ、

タチツボスミレ、などなど

たくさんの花と出会えることができました。

季節が変わると、景色も変わるものですね。

今年から、新しい方が小屋番になったそうです。

 


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