7月7日(火)
今日から4日間
香川県の旅行社・旅八企画
『飯豊山』のガイドです。
飯豊連峰は、磐梯朝日国立公園に
位置し新潟・福島・山形にまたがる
大きな連峰です。
652年開山の山岳信仰の山、
会津からはご飯を盛ったような山容から
”いいとよさん”と呼ばれています。
江戸時代中ごろからは、稲作信仰、
成人儀礼、死者供養など
庶民信仰の山へと形態を
かえて行きました。
仙台空港でお客様と合流、足慣らしに
「蔵王・刈田岳」を”コマクサ”や
高山植物がたくさん咲いている
大黒天から登ってみみました。
登山口に近い、
飯豊町・白川温泉前泊です。
7月8日(水)
飯豊山への登山口は
いくつかありますが、
数年前の会津豪雨で表参道でもある
川入コースが不便になってしまい
今回は、切合小屋まで
標高差1100m、7時間あまりの
山形県側の大日杉コースから
登ってみました。
飯豊連峰は、どの登山口から
登っても急登が続き、
夏は蒸し暑い樹林帯が続き
忍耐力が養われる山です。
ヒメサユリや
【姫小百合:ヒメサユリ】 ユリ科
新潟・山形・福島県境付近の低山から深山の草原に生える多年草。
ニッコウキスゲ、
【日光黄菅:ニッコウキスゲ】 ユリ科
アカモノなどが
【赤物:アカモノ別名イワハゼ】
ツツジ科
【深山車花:ミヤマクルマバナ】
シソ科
【谷空木:タニウツギ】 スイカズラ科
などなどたくさん咲いていました。
いつもは、蒸し暑いのですが今日は
曇り空で快適に高度を上げ、小屋直下の
雪渓で時間をとられましたが、
6時間半ほどで小屋へ到着と同時に
ドシャ降りの雨が降り出してきました。
早朝6時前から登り出せたので、濡れずにすみました。
7月9日(木)
”苦”の後に”笑”あり
雨は朝方まで降り続きましたが、
切合小屋で提供している「山天」の予報通り、朝食を終える頃にはすっかり雨も止み”山日和”となりました。
朝から、みなさん笑顔です、「梅雨時にこんなに晴れるなんて、、、」
四国の梅雨は毎日雨のようですが、東北の梅雨はこんな感じです。
心配した雪渓も問題なく、草履塚も越え、
飯豊山に全員無事登頂!
天気もよく、時間もあるので
御西岳近くまで足を伸ばしてみたら、
イイデリンドウ、
【飯豊竜胆:イイデリンドウ】
リンドウ科 リシリリンドウの変種
ミヤマウスユキソウ、
【雛薄雪草:ヒナウスユイキソウ】
別名:ミヤマウスユキソウ
キク科ウスユキソウ属
オヤマノエンドウ、
【御山の豌豆:オヤマノエンドウ】マメ科
イワオウギ、イワギキョウ、タヌキラン
ハクサンコザクラ、など咲き乱れていました。
【白山小桜:ハクサンコザクラ】
サクラソウ科 母種エゾノコザクラより全体が大きいです。
アオノツガザクラ、
【青の栂桜:アオノツガザクラ】
ツツジ科
ハクサンシャクナゲ
【白山石楠花:ハクサンシャクナゲ】
ツツジ科
イワイチョウ
【岩銀杏:イワイチョウ】
ミツガシワ科
コバイケイソウ
【小梅恵草:コバイケイソウ】
ユリ科
ムシイトリスミレ
【虫取菫:ムシトリスミレ】
タヌキモ科 食虫植物
ハクサンフウロ
【白山風露:ハクサンフウロ】
フウロウ科
ミヤマダイモンジソウ
【深山大文字草:
ミヤマダイモンジソウ】
ユキノシタ科 花は白または紅色
シオガマですが??
【北四つ葉塩竃:
キタヨツバシオガマ】 ??
ゴマノハグサ科
オノエラン
【尾上蘭:オノエラン】ラン科
皆さんで、雲上の散歩を楽しみました。
ウラシマツツジ
【裏縞躑躅:ウラシマツツジ】
ツツジ科
オオイワカガミ、
【大岩鏡:オオイワカカガミ】
イワウメ科
ミヤマセンキュウ、セリ科の花の区別は難しいです。
【深山千弓:ミヤマセンキュウ】
セリ科
ハクサンチドリでしょうか?
【白山千鳥:ハクサンチドリ】
ラン科ハクサンチドリ属
花畑が広がっていました。
今日は、梅雨晴れ
御西岳手前まで歩いてみました。
切合小屋へともどりました。
上空の寒気が抜け、移動性高気圧に
覆われてきたのでしょう!
明日も天気がよさそうです。
切合小屋 2泊目、今夜もカレーライスです。