8月11日~15日にかけて、山形県小国町・泡の湯に前泊、飯豊連峰・石転び沢雪渓から梅花皮小屋、御西小屋と泊まり、飯豊本山から、福島県側の川入りまで縦走してきました。
雪渓の様子は2週間ほどで大きく変化し、石転び沢出会いまでの雪渓はほぼ崩落し、時折ドーンという雪渓が崩落する音が聞こえる中、夏道や高巻きを何度も繰り返す、きつい行程となりました。石転び沢出会いから黒滝までの雪渓は概ね安定していましたが、雪渓上部の黒滝もほぼ姿を現し、梅花皮小屋までは、滝の高巻きや岩場、ガレ場、草付きの急登が連続、最後まで気を抜けないコースとなっています。また、気温も高く、急速に雪渓が変化していますので、今後の雪渓からの入山は控えたほうがいいと思います。
梅花皮小屋から御西小屋までの縦走路に残っていた残雪はほぼ消え、安心して歩けるようになりました。ようやく御西小屋の水場も確保されました。
花はタカネマツムシソウ、ハクサントリカブト、ウメバチソウなどが見ごろを向かえています。大日岳に向かう登山道脇には、イイデリンドウ、ミヤマリンドウが咲き、御西岳周辺にはまだハクサンイチゲ、チングルマ、イワカガミ、飯豊が北限になるハクサンコザクラも見ることができました。
今夏は、天狗の庭周辺、剣ヶ峰の下山中にそれぞれ死亡事故が発生しているとのこと、飯豊本山周辺は雷雲が通過しやすく、飯豊連峰の入山には充分な情報を入手の上慎重な登山を心がけてください。
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