最高検が地検特捜部の主任検事を逮捕、さらに当時の特捜副部長や部長の逮捕状を請求し、いわば、身内が身内を逮捕した。
私たちは、これまでの検察に、特に大阪、東京の地検特捜部に絶大な信頼を抱いていた。しかし、毎日伝えられているニュースが事実ならば、それは前代未聞のことであり、大きな信頼感が瓦解してしまった。
これまでの報道からすると、最初に前田主任検事(容疑者)が逮捕されたとき、“検事逮捕ニュース”でも驚いたが、厚労省局長村木さん関連の捜査を担当した大阪地検特捜は、組織全体がまともに機能していないというか、検察の正義は喪失してしまっているのではないだろうか。
特捜といえば捜査のプロ中のプロ集団で、正義感溢れる人たちの集団のはずだが、自分たちの立身出世だけのために、“うそ”をついてまで被疑者を落して成績をあげるのが実態だったような気がする。
ここまで落ちてしまったのだから、この際、組織の大掃除をして、これまでのことを総括、新組織に生まれ変わって欲しいと考えるのは、私だけではないだろう。
その1つとして、検察内部がどのようになっているのか、国民に明らかにするべきだろう。閉鎖的なシステムを、捜査の秘密などという言葉で片付けるのではなく、時代に適応した解りやすい組織にし、早く信頼回復をしていかないと。。。。。
『信頼』は一朝に出来るものではない。崩れたものに『信頼』ということばを付加していくにはかなりの時間が必要なのだから・・・