文化庁が平成7年度から毎年実施している国語に関する世論調査が今年も出た。日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査している。
調査の対象は全国の16歳以上の男女で今年2月から3月にかけて、個別面接調査を行った。
詳しくは下のページからご覧いただき、国語についてこれまで以上に関心を持っていただきたいということだ。
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/yoronchousa/h23/pdf/h23_chosa_kekka.pdf (文化庁)
概要は全部で23ページ、言葉の使い方、日本語能力、人とのコミュニケーション、ふだんの言い方、ふだん何気なく使っている言葉の意味についてなどなど、私は興味があったので一応目を通してみたが、ふだんの言い方など今の時代を裏付けるようなことが出て来ている。
概要の中で、私がこのところ気にしていた若者言葉?“凄く速い”→“凄い速い”、“〇〇みたいに”→“〇〇みたくに”、“しっかりたくさん”→“がっつり”(食べよう)、“中途半端でない”→“半端ない”、“とても”→“チョー”(きれい)などなど、年寄りにとってみれば使わない言葉が、概ね20~50パーセント近くの人が日常使っていることがわかった。
また、本来の言い方ではない“口先三寸”(舌先三寸が正解)を使用する人の割合が上回ってきていることも嘆かわしい事実だった。この他、「快く承諾すること」が“一つ返事”(“二つ返事”が正解)に、「世間に人々の議論を引き起こすこと」が“物議を呼ぶ”(“物議を醸す”が正しい)を使う人が増えていたのも???だった。
何気なく(何気には間違い)普段あまり考えないで間違って使っていた言葉が若者の間でどんどん広まり、歯止めがかからなくなっているのではないだろうか。
若いタレントや芸人がテレビのメディアで使い始め、それが当たり前になっていく現状には何とかブレーキをかけることも必要だし、マスメディアはもう少しこれらに対して厳しくしていかなければいけないのではないだろうかと感じた。また、一番大切なのは家庭内で親が子供に対してそれらを正していくことも大切だろう。