三連休最後の日曜日、好天に恵まれたこともあって、私がよく行く釣り場には家族連れなどが多く見られた。
到着したときは、やや年老いた夫婦連れの釣り客、小春日和となった昼前からはお弁当を持った子供連れのファミリーが中心となった。
この釣り場は広いうえ、公園がすぐ側にあって子供たちと釣りを楽しめるほか、小学生ぐらいになると公園内で遊ぶことができるファミリー向きのスポットだ。
すぐ後ろで、三人きょうだいが喜んで遊び始めた。お天気は快晴、微風。ご主人が奥様に急かされ、釣りの仕掛けをセットし始めた。子供たちがその周辺を駆け巡り、暖かい家族そのものだ。
やがて仕掛けが出来上がり、奥様が早速、海にそれを投げ込む。旦那は後ろ側で子供たちに目を光らせながら自分用の投げ釣りの仕掛けをセットしているが、集中できない。少しイライラ気味かとみたのだが、笑顔を絶やさず主人としての威厳を保ちつつ、周囲に気を配っている光景は微笑ましい限りだった。
こういう時代は私にもあった。子供が小学生になったとき、釣りに連れて行った二人の写真が残っている。あの子たちが結婚、すでに子供がいる。時間の経つのは早いものだ。
やがて、老母を連れた中年夫婦が釣り場にやってきた。たぶん息子夫婦の母親だろう。いろいろ息子に指示しながらこの老母もマイペースで釣りを始めた。
釣り場で男性一人は私だけだったが、きょうは釣果が全く良くなく釣りとしてはつまらない半日だった。
しかし、いろいろな家族の姿を見かけるにつれ、心までポカポカする良い小春日和に恵まれた三連休の最終日だった。