ドラマ「半沢直樹」で一躍有名になった言葉『土下座』。
先日は、しまむらの店員に対して自宅に呼び出し土下座をさせ、それをネットにアップして逮捕された女性が強要容疑で逮捕された。
土下座は、近頃、謝罪するときによく用いられるが、21世紀になって企業の謝罪会見で見られるようになってきた。
土下座して謝ったって済むものではないが、企業の責任者としてはとりあえず謝罪しなければ・・・ということだろう。
テレビの画面ではほとんど毎日のように謝罪会見が行われる。
東京電力をはじめ、JR北海道、みずほ銀行などがここ数日では土下座こそしなかったが、謝罪しているシーンが印象に残っている。
いずれの事故についても、企業としては、してはならない事態を招いているのだが、コンプライアンス(法令順守)が徹底されていないためによる場合が多い。
かといって、幹部が出てきて謝罪会見をして口を濁すようではいけない。
きょうのみずほ銀行の会見などはお粗末そのものだ。いかにこの銀行の内部が腐っているという印象を強くしたことか!
また、東電やJR北海道のように、国民や社会に大きな迷惑をかけ謝罪会見を開くのだったら、会見する前に解り易く事故防止などのプランを、企業としてきちんと提供できるよう社内の意見を統一し、会見に臨んでほしい。『しどろもどろ』で“とりあえず頭を下げていればよいぐらい”のことで臨む会見は許せない。
土下座や謝罪よりも、事故再発防止のために備える企業の真摯なコメントを出さない限り、“あ〜また頭を下げている”、“とりあえず頭を下げていればよい”ぐらいにしか目に映っていないのだ。