ちくま文庫 2001年
タイトルからわかる通り、津田さんの好きが詰まった本
だ。コルビュジェのイスかあ、いいだろうなあ、ヨーロ
ッパを気ままにパートナーと旅して、知見を広げる、自
分を認める。好きを確認する。
一番、おっ、と思ったのは、バスキアがまだ生きていたころ
ギャラリーでバスキアの絵を買おうか迷うとろこ、でも、
結局、津田さんは旅を続けることにおカネを使うことにする。
自分に投資することにするってことでしょ、なんて、カッコ
いいんだと、惚れてしまいそうになった。
それで、津田さんは買わなかったことについては、ちっとも
後悔していない。絵は幻影だった、とさっぱりしたものだ。うーん、
カッコいい。
巻末にテンションの低い、沢野ひろしの解説が付いている。
(読了日 2022年9・13(火)22:10)
(鶴岡 卓哉)