「もの食う話」所収。 「夢泥棒」昭和50年5月号
食べるということは恥である、ということが描かれている。
古代から人はものを食べてきた。弱いものを食べてきた。
弱いものが殺され、一日に三度、食べられてきた。これを、
赤瀬川氏は神の失敗だという。
ここまで、食べるという行為が汚く描かれると、ほんとに
食べることが恥ずかしくなってきて、女性がものを食べている
姿を見ると、うへっ、となってしまう。
食べるということは、出すということと、直截つながることだ。
恋人同士で食事に行くっていうのも、考えてみれば、それだけで、
相当エロティックであるな。
ぼくに一緒に食べるような、女はいるかって? いないな、ハハは
女じゃないしな、ぴえーん。
(読了日 2022年10・16 1:10)