古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

一ぷく三杯     夢野久作

2022-10-22 10:49:16 | 本の紹介

「もの食う話」所収

 

ほんの5Pの物語だが、そこには久作らしさが詰まっている。

 

お安さんというひとり者で、村一番のけちん坊が死んだ、という

 

話。窯の前で痩せ枯れた小さな体が、虚空を掴んで悶絶していた。

 

というんであるが、果たして、というんで、話はすすんでゆく。

 

オチはまあ、けちん坊がヒントですかなあ。

 

夢野氏は福岡市生まれ。「ドグラ・マグラ」が有名な作家さん

 

ですね。出家して、托鉢僧となり、関西を放浪していたらしい。

 

托鉢僧だが、牛肉が好きで、すき焼きが好物だったらしい。拳が

 

入るほどの口でパクリパクリ、とある。

 

       (読了日 2022年10・11 10:50)

                      (鶴岡 卓哉)

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