「もの食う話」所収
これもどこかで読了済みのような気がする。いや、気がする
だけかもしれない。
かの子さんといえば、太郎のお母さんとして有名だ。与謝野晶子
に師事していたとは知らなかった。一平の献身によって、文学的
才能が開花したらしい。
この話だが、どぜう店の娘が会計になって、母親の代からツケで
食べている彫金師に、どぜうをねだられる、というものだ。
広島には、どうやら、知る限り、このどぜう屋はないようだ。や
はり、関東のものなのだろう。
この徳永という老人、落語家張りに自分の仕事を説明するのだが、
職人がそんなに話が上手って、その職人の腕はあまり信用できませんな、
って思うわしは、職人ってのは、寡黙なイメージが頭にあるせいなんだ
ろうな。
(読了日 2022年10・15 22:12)