古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

八月の暑さのなかで   W・F・ハーヴィー

2022-10-12 06:41:21 | 小説の紹介

「表題作」ホラー短編集    1910年

 

イギリスの作家で、WWⅠでは軍医として従軍。爆発直前の

 

駆逐艦から戦闘員を救った功で勲章を下賜(かし)されるが、

 

救助の際、肺を痛めて、後遺症が残り、52歳で亡くなるまで

 

小説や自伝を書いて暮らしたらしい。

 

この作品は主人公は絵描きで、自分で描いた絵の通りの太った

 

男が石工として、道に迷った末に出くわし、石工は墓を彫っていて

 

それが、自分の名前で、その日までの命らしい。

 

結末がこういう短編では重要だが、この作品ではよく分からない

 

ことになっている。こういう終わり方もありなんだろうが、読み手

 

としては、はっきりとさせて欲しいところだ。

 

作り手の手抜きとも受け取られかねないし。

 

          (読了日 2022年9・15(木)3:24)

                  (鶴岡 卓哉)

 

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