「表題作」ホラー短編集 1910年
イギリスの作家で、WWⅠでは軍医として従軍。爆発直前の
駆逐艦から戦闘員を救った功で勲章を下賜(かし)されるが、
救助の際、肺を痛めて、後遺症が残り、52歳で亡くなるまで
小説や自伝を書いて暮らしたらしい。
この作品は主人公は絵描きで、自分で描いた絵の通りの太った
男が石工として、道に迷った末に出くわし、石工は墓を彫っていて
それが、自分の名前で、その日までの命らしい。
結末がこういう短編では重要だが、この作品ではよく分からない
ことになっている。こういう終わり方もありなんだろうが、読み手
としては、はっきりとさせて欲しいところだ。
作り手の手抜きとも受け取られかねないし。
(読了日 2022年9・15(木)3:24)
(鶴岡 卓哉)