古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

食慾について     大岡昇平

2022-10-19 04:56:37 | 本の紹介

「もの食う話」所収    文春文庫

 

戦前の軍隊でのいやしい男について描かれている。

 

食欲の激しい男というものはいるらしい。いまの

 

ぼくはもっぱら食べないことに執心している。

 

大岡昇平氏といえば、「野火」で人肉を食べる食べない

 

が描かれるので有名らしいが、食慾というものがテーマに

 

なってくるらしい。

 

ここでの短編も食慾が大きなテーマになっている。

 

中年から老人が食欲がすごいというが、中年になって、

 

腹がでるのは、食慾が外にでてしまっているようで、非常に

 

醜いのではないか。

 

ぼくも一刻、腹がでっぷりと出て、人の体型をみて、これ

 

じゃあ、いけない、あの人と同じだ、と思い、ダイエットを

 

決意した。でも、人間というものは食欲との闘いだと思う。

 

特に現代人は。

 

   (読了日 2022年10・11  1:10)

                  (鶴岡 卓哉)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする