古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

松茸めし    椎名麟三

2022-10-23 11:27:20 | 小説の紹介

「もの食う話」所収。

 

この掌編をもってして、「前菜」はおわりになる。

 

しかして、百鬼園と夢野久作と本作以外の三名の作家は

 

短いが収穫らしきものはなにもなかった。

 

この作品にしても、あっさりしすぎて、いかに「前菜」といえど、

 

食べ応えがなさ過ぎやしないか。

 

最後の、長谷川伸氏の「鼻くそ」という掌編の選び方もちょっと

 

まずくはないか。食べ物の話をしようというのに「前菜」に「鼻

 

くそ」はないんじゃないか。食欲が削がれるじゃあないか。

 

この本には、いささか問題があるようだな。

 

           (読了日 2022年10・23 10:40)

                          (鶴岡 卓哉)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする