「八月の暑さのなかで」所収 1838年
言わずと知れたアラン・ポーの作品って、この作品はそんなに
有名ではないかもしれない。
ここで問題になってくるのが、筆舌に尽くしがたく、って
表現。この表現を作家たるものが使っちゃいかん、という
作家の人がいて、長らく、ぼくも、そうだよな、使っちゃいかん
よな、とは思っていたのだが、最近になって、筆舌に尽くしがたく
も、ひとつの表現なんじゃないか、アリ、なんじゃないか、
と思うようになってきた。
で、この作品だが、12歳の子が書いたという設定で、コメディタッチ
全然怖くない。いや、逆にそれが怖いのか。いやいや、ぜんぜん
怖くないって。
(読了日 2022年 9・15 3:05)
(鶴岡 卓哉)