映画と本の『たんぽぽ館』

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「人生が楽しくなる気持ちのいい日本語」 萩本欽一

2008年01月21日 | 本(エッセイ)

「人生が楽しくなる気持ちのいい日本語」 萩本欽一 ゴマ文庫

あの、欽ちゃんの本です。
とにかく「気持ちのいい会話」をしよう、最後にいい気持ちで終わることのできる会話を・・・、
ということで、いつもの欽ちゃんの語り言葉で書いてあるので、まるで、実際に話しかけられているような感じです。
どちらかというと、私も人との会話は苦手なので、なかなか参考になるところはあります。

仮装大賞等で出演者へのインタビュー、さすがに欽ちゃんはうまいです。
いつも、ありきたりでない回答を引き出すので感心していました。
そんなコツについて書いてあります。

たとえば遅刻の言い訳で、
「いや~、目覚まし時計が故障しちゃいまして」とか
「電車が5分止まっちゃって」なんて中途半端ないいわけだとつまらない。
おこれないし笑えない。
こういうときはでっかいウソをつく。
「献血しすぎて貧血になっちゃいました」とか
「うっかり新幹線に乗っちゃって、新大阪までいっちゃいました」とか。
そうすると上司も「バカ言ってんじゃねえよ」って、突っ込むしかない。
・・・・という具合。
楽しい答えが出せるように、こちらも考えてものを言えということなんですね。

でも、それは欽ちゃんだからこそいえる言葉で、とてもまねできそうにない・・・というのも多いですね。

それから、少し私生活に触れる部分も書いてあります。
ちょっと驚いてしまう、こんな話・・・。
まだぜんぜん駆け出しの貧乏時代。
あるお姉さんに世話になっていたことがあるそうで、
あまりお世話になったので、求婚したら、
「何バカなこと言ってるのよ」と言って、姿を消してしまった。
それからしばらくして、テレビなどにも出るようになり、
そろそろ結婚しようかという気持ちになった。
でも、一応お世話になったので、あのお姉さんにも一言お知らせしておこうと思い、
探し出して、別の人と結婚することにしたと告げた。
お世話になったお礼として、何かほしいものはないかと聞いたら、子供がほしいという。
日を改めて、子供を作りに行った。(!) 
一年後に子供が生まれたと電話が来た。(!!)
そこで、やっぱりこれは結婚するしかない、ということで、説き伏せて結婚した。
・・・・なんだかもう、おかしいというかあきれるというか・・・。
でも結局ほとんど通い婚という風で、時々その妻子の住んでる家へ(結局子供は3人!)顔を出しに行く、という状況が今も続いているとのこと。
欽ちゃん流の生き方ですよねえ・・・。
やっぱりこれは誰でもまねできることではない。

テレビ出演等の頼まれごとも、「いい言葉」であれば引き受けてしまうといいます。

あの、24時間テレビのマラソン出演は、どんな「いい言葉」でつられたのか、聞いてみたい気がしました。
この本は2000年に「快話術」として出版されたものなので、そこまでの話しはありません。残念。

満足度★★★★