(DVD)
父の死がきっかけで、メキシコから母のいるパリへやってきた青年ステファン。
新しい仕事についたけれども、思っていたようなクリエイティブな仕事ではなくて、退屈なつまらない仕事。
また、隣に引っ越してきた娘にちょっと心惹かれるのだけれど、内気な彼はなかなか思いを伝えることもできない。
・・・そのようなフラストレーションの中で、彼は夢の中に逃げ込むようになって行くのです。そして次第にどこからが現実なのか夢なのか、わからなくなってくる。
このようにストーリーを書くとちょっと暗いはなしのように思えますね。
よくありますよね、やたらシュールで、意味不明の不気味な話が・・・。
でも、この作品は、意外と、ユーモラス。
夢の中のシーンもポップでかわいらしい雰囲気です。
女性の方が気に入りそうです。
・・・そりゃそうですよね、ガエル・ガルシア・ベルナルですもんね。
(しかし、早口言葉みたいな名前だ・・・)
この中ではフランス語、スペイン語、英語が入り乱れて使われています。
ステファンがあまりフランス語が得意でないという設定なので。
これが、言いたいこともなかなか言えず、
夢の世界に入り込んでしまう要因の一つなのかも。多分・・・。
思い切り非現実的なアイデアを詰め込んだという感じです。
1秒タイムマシン。
一秒だけ未来へも過去へもいける。
・・・何の役に立つのかは不明・・・。
災害論カレンダー。
月ごとに世界で起こった大きな災害のイラスト入りカレンダー。
・・・これはあったら面白いかも
・・・と思いつつ、でも被災者のこと考えたら、不謹慎ですよ!
ボスいわく、「人がほしがるのは花かペットかヌードのカレンダーだ。」
・・・ごもっとも。
ダンボールの街。
ダンボールの車。・・・あの車はかわいらしかったですね!
家のインテリアにいいかも。
あの、走り回る馬のぬいぐるみは最高です。
そんなのがあったら欲しいです。
そんなわけで、この映画はガエル・ガルシア・ベルナルファンの女子なら、きっと気に入るでしょう。
そうでない方にはあまり保障できませんが、自身の夢の世界で楽しめるかも・・・。
2006年/フランス=イタリア/105分
監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、シャルロット・ゲンスブール、ミュウ=ミュウ、アラン・シャバ