映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師

2008年01月27日 | 映画(さ行)

予想以上にスプラッタでした。
これは、スティーブン・ソンドハイム作のミュージカルの映画化。
ところがこれがなんと1847年に書かれた作品で、以来150年間、続いているという・・・。
私はこんな悪趣味なスプラッタホラーを好むのは現代人ならでは・・・という風に思っていましたが、
今も昔も、怖いもの見たさというか物好きな人は多いということでしょうか・・。

愛する美しい妻、かわいい娘、理髪師としての名声、これらを手にし、ばら色の人生を送っていたベンジャミン・バーカー。
しかしターピン判事が妻に横恋慕し、妻子を奪い、彼は無実の罪を着せられて流刑となってしまう。
15年後、ロンドンに舞い戻った彼は名をスウィニー・トッドと変え、ルーピンに復讐を誓う。
彼が元住んでいた家は、ミセス・ラベットがパイ屋を開いている。
しかしここのパイがロンドン一まずい!
けれど、トッドがそこに住み始めてから、なぜか、パイがおいしくなり大評判。
・・・その謎は・・・?

最後には目的どおり復讐を遂げるのですが、
死んだと思っていた妻が実は・・・!
というどんでんがえしがあり、まあ、ストーリーとしてはそれなりにうまく出来ているとは思います。
でも、これでもかという風に出てくる、のどをかき切るシーン。
・・・ちょっと正視に堪えません。
私は苦手です・・・。

ジョニー・デップの歌は、悪くなかったですね。
朗々と歌うという風でなく、つぶやきの延長という感じの・・・。
いかにもミュージカルというのとはまた一味違う感じです。
監視され自由がない娘の切々とした歌声には、涙を誘われました。


2007年/アメリカ/117分
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン、サシャ・バロン・コーエン


「スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師」公式サイト