ヤーンの選択―グイン・サーガ〈125〉 (ハヤカワ文庫JA) 栗本 薫 早川書房 このアイテムの詳細を見る |
さて、また2ヶ月が過ぎましたね。
グインの発刊を待っていると2ヶ月ってすごく早いです。
こんな繰り返しで、もう30年。125巻だもんね・・・。
一番初めから、リアルタイムで読んでいたわけでもないんですよね。
そう、私が読み始めたのは30巻くらいまで出ていた頃。
そのときはまだ一気に30巻読めば追いついたけれど、いまなら大変だよね・・・。
当分退屈しないことは確か。
さて、今回は前巻の続きで、まずヨナとスカールのミロク教聖地ヤガへの旅が語られるんだね。
今まで馬になど乗ったことがないヨナが、スカール一行と共に、馬に乗って旅をします。
長時間馬に乗るのも大変だと聞いたことがあるけれど・・・、
確かに、相当苦労したようだけど、何とかサマになってきたみたいね。
ヨナって、今まで結構地味な存在だったよね。
そう、ここまでメインストーリーに浮上したのは初めて。
これがスカールとのツーショットというのが意外といいですね。
意外な組み合わせ・・・というのは、今後のストーリーの鍵のような気がするね。
何しろ、膨大な登場人物がいるんだから、組み合わせ自由のお楽しみ!
とりあえず、このあとヤガで、ブランとも出会うだろうし、当然フロリー親子も・・・。
もしかするとリギアも、ウワサを聞きつけて、こちらに来るかもしれないね。
ヤガではこういう人たちの出会いだけでなくて、
ミロク教の絡んだ何か大きな事件があるような気がするなあ・・・。
そうだね、このストーリーではかなり以前から、ミロク教のことに触れられていたからね。
やはり、世界を揺るがす大きな何かがおこるのかも。
そして、途中から舞台は変わってゴーラであります。
なんとなんと、イシュトは電光石火、もうパロに向かって飛び出してしまった!
怒り狂うカメロンがあとを追って、追いついてみれば、イシュトは・・・
カメロンを見るなり、にこりと笑った。手放しの警戒心など全くなさげな笑顔・・・。
う~ん、参りますよね。だからイシュトはずるい。
いや、初めからカメロンはイシュトには勝てないんだよ。
ほれた弱みというヤツ。
それどころか、丸め込まれて一緒にパロに行きかけた・・・。
うーん、でも、イシュトもいい年なんだから、もう少しくらい分別がついてもいいじゃないのさ。
けど、それだったら、もうイシュトじゃなくなっちゃうよ。
大体、この人のいい加減さが、このストーリーを支えているといってもいいんだから。
それもそうか・・・。
でも、そこに大変なニュースが飛び込んでくる。
ケイロニアのサイロンで大変なことが起きている、というんだね。
グインがいれば安泰なはずのサイロンで・・・。
これ、この時のサイロンの話。
「外伝」の一番初めの話なのではなかったでしょうか。
はあ~、やっとそこにつながるのか・・・。
栗本さんって、一体どこまで見通してストーリーを作っているのか・・・。
これって、ほとんど脅威ですね。
ホントに。行き当たりばったりでは絶対にここまでひっぱれません!
というわけで、ヤガでは何が起きるのか、イシュトは本当にパロにいってしまうのか、
乞うご期待!
また2ヶ月ですか・・・。
ああ、でもそのときはさすがの北海道も春ですよ!
やっと雪が消えたところで、何もないけどね・・・。
満足度★★★★☆