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いま精一杯に生きることの素晴らしさ
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1959年、バーモントの全寮制の男子校が舞台です。
高い進学率を誇る名門校ウェルトン・アカデミー。
そこに、この学校のOBである教師、
ジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムズ)が赴任してくる。
彼は英語の教師。
英語って、つまりあちらでは国語ですよね。
彼は型破りの教師で、
一番初めの授業では、生徒たちを学校のホールに呼び集める。
そこには、歴代の生徒たちの写真が飾ってあって、
「ほら、もっと近寄ってごらん、彼らが何かつぶやいていないかい?」
思わずつられて、写真に顔を寄せる生徒たち。
すると小さな声で「いまを生きろ・・・」。
もちろんこれは、キーティング先生がささやいたのですけれど。
彼は、教科書の詩の概論なんて破り捨てろといいます。
自分の心で感じろ。
君たちは自由だ。
人生を夢を持って生きろ。
生徒たちは型破りなこの先生に共感し、尊敬していくのです。
私、一応国文科をかじったのですが、
どうも国語の教師になりたいとは思えなかった・・・。
それは、ずっと、国語の時間が楽しいと思ったことがなかったからなんです。
目指すべき国語の教師像というのがちっとも浮かんでこなかった。
でも、こんな先生と出会っていたら少しは違ったかも、
・・・なんて今さらながら思います。
しかし、お堅い学校のことです。
キーティングは、規律を重んじるこの校風と合わないんですね。
やがてある「事件」があって、その責任がキーティングにあるとされてしまうのです。
生徒たちもみな素敵でしたね。
演劇をやりたいのだけれど、頑固な父親に反対され、悩むニール。
内向的で、なかなか自分の思ったことを言うことができないトッド
(なんとイーサン・ホークだ。若い!!)。
恋に悩むもの、
反骨精神にあふれたもの・・・
閉鎖された学校の中で、若いエネルギーをもてあます、
しかし、筋肉バカでなくて知的センスもある高校生の青春群像。
この世界観も悪くない。
・・・しかし、そこで起こる「事件」は結構ショッキングなんで、覚悟してください・・・。
1989年/アメリカ/129分
監督:ピーター・ウィアー
出演:ロビン・ウィリアムズ、ロバート・ショーン・レナード、イーサン・ホーク、ジョシュ・チャールズ