信念があるから、諦められない

* * * * * * * * * *
型破りなアプローチで、フラワーショーの歴史を塗り替えた実在の景観デザイナー、
メアリー・レイノルズの物語です。

メアリー(エマ・グリーンウェル)は、アイルランドの片田舎で育ちました。
自然のままの野草や木が生い茂げり、ストーンサークルがあったりする、
ちょっぴりスピリチュアルでもある場所。
彼女はサンザシの咲き乱れる自然のままの風景が子供の頃から大好きだったのです。
長じた彼女は、その子供の頃の思いをまだ大事に持っていて、
野草の溢れる庭をデザインし、
もっとその良さを世間の人々にも知ってもらいたいと思っているのです。
そこで、有名なガーデンデザイナー・シャーロットのアシスタントに採用されるのですが、
散々こき使われたあげく、大事なデザインノートまで盗まれてクビ。
意気消沈するメアリーに友人は言います。
「あなたのアイデアは、ここにある。」
そしてメアリーのハートを指差すのです。
夢を諦められないメアリーは、
単独でロンドンの世界的なガーデニング大会であるチェルシー・フラワーショーに応募。
審査をパスし、出場権を得たのですが・・・。

限られた期間内に、ガーデンを作りあげなければなりません。
草花や樹木の準備や工事に当たる人員確保が必要。
そして何よりも、そのための莫大な費用のアテは全く無いのです!!
やる気だけはあるけれど、どうにもお先真っ暗な状況の中、
それでもメアリーはめげないんですよね。
彼女はフラワーショウで金メダルを受賞した時のスピーチを紙に書いて部屋の壁に貼り、
いつもそれを見て自分を励ますのです。
やがて彼女の考え方に賛同する人々が現れるのですが・・・。
その中に難物が一人。
植物学者で野草の生態に詳しいクリティ(トム・ヒューズ)というステキな青年。
その甘いマスクに、メアリーはぽ~っとしてしまうのですが、
まあとりあえずホレタハレタをやっている場合ではない。
彼はとても女性には優しいのですが、
エチオピアの砂漠の緑化を目指しており、メアリーに協力しようなどとは全然思わない、
と、そこのところは実に頑ななのです。

どうしても彼の協力が必要だと思うメアリーは、
彼のいるエチオピアへ趣きます。
いやあ、いつになったら庭を作り始められるのだろうと、
いささかヤキモキしてしまうくらいに、なかなか困難な道のりでした。
野草だけの庭。
決して派手ではないけれど、なんだか懐かしく、癒される。
そういう光景は私も大好きです。
バラやユリも確かに美しいですが、
私は、近所の山の公園で、
ひっそりと咲く地味~な花を発見しながら歩くほうが実は好きなので・・・。

そうそう、クリスティはエチオピアで砂漠の緑化に協力していましたが、
そのことを推進していたのが日本女性なんです。
海外の作品で初めてそのことを知るなんて・・・。
日本人として恥ずかしいですね。
「フラワーショウ!」
2014年/アイルランド/100分
監督・脚本:ビビアン・デ・コルシイ
出演:エマ・グリーンウェル、トム・ヒューズ、クリスティン・マルツァーノ
困難度★★★★☆
達成度★★★★★
満足度★★★★☆

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型破りなアプローチで、フラワーショーの歴史を塗り替えた実在の景観デザイナー、
メアリー・レイノルズの物語です。

メアリー(エマ・グリーンウェル)は、アイルランドの片田舎で育ちました。
自然のままの野草や木が生い茂げり、ストーンサークルがあったりする、
ちょっぴりスピリチュアルでもある場所。
彼女はサンザシの咲き乱れる自然のままの風景が子供の頃から大好きだったのです。
長じた彼女は、その子供の頃の思いをまだ大事に持っていて、
野草の溢れる庭をデザインし、
もっとその良さを世間の人々にも知ってもらいたいと思っているのです。
そこで、有名なガーデンデザイナー・シャーロットのアシスタントに採用されるのですが、
散々こき使われたあげく、大事なデザインノートまで盗まれてクビ。
意気消沈するメアリーに友人は言います。
「あなたのアイデアは、ここにある。」
そしてメアリーのハートを指差すのです。
夢を諦められないメアリーは、
単独でロンドンの世界的なガーデニング大会であるチェルシー・フラワーショーに応募。
審査をパスし、出場権を得たのですが・・・。

限られた期間内に、ガーデンを作りあげなければなりません。
草花や樹木の準備や工事に当たる人員確保が必要。
そして何よりも、そのための莫大な費用のアテは全く無いのです!!
やる気だけはあるけれど、どうにもお先真っ暗な状況の中、
それでもメアリーはめげないんですよね。
彼女はフラワーショウで金メダルを受賞した時のスピーチを紙に書いて部屋の壁に貼り、
いつもそれを見て自分を励ますのです。
やがて彼女の考え方に賛同する人々が現れるのですが・・・。
その中に難物が一人。
植物学者で野草の生態に詳しいクリティ(トム・ヒューズ)というステキな青年。
その甘いマスクに、メアリーはぽ~っとしてしまうのですが、
まあとりあえずホレタハレタをやっている場合ではない。
彼はとても女性には優しいのですが、
エチオピアの砂漠の緑化を目指しており、メアリーに協力しようなどとは全然思わない、
と、そこのところは実に頑ななのです。

どうしても彼の協力が必要だと思うメアリーは、
彼のいるエチオピアへ趣きます。
いやあ、いつになったら庭を作り始められるのだろうと、
いささかヤキモキしてしまうくらいに、なかなか困難な道のりでした。
野草だけの庭。
決して派手ではないけれど、なんだか懐かしく、癒される。
そういう光景は私も大好きです。
バラやユリも確かに美しいですが、
私は、近所の山の公園で、
ひっそりと咲く地味~な花を発見しながら歩くほうが実は好きなので・・・。

そうそう、クリスティはエチオピアで砂漠の緑化に協力していましたが、
そのことを推進していたのが日本女性なんです。
海外の作品で初めてそのことを知るなんて・・・。
日本人として恥ずかしいですね。
「フラワーショウ!」
2014年/アイルランド/100分
監督・脚本:ビビアン・デ・コルシイ
出演:エマ・グリーンウェル、トム・ヒューズ、クリスティン・マルツァーノ
困難度★★★★☆
達成度★★★★★
満足度★★★★☆