ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

お盆に走るって、なんか後ろめたい!

2017-08-15 08:39:22 | ランニング

 毎年だ、この時期、いつだって焦る。走らなくっちゃ!

 気が付けば、秋のマラソンシーズンまで1か月!ヤバいぞ、このところ全然走ってねえじゃねえか。農作業に追われ追われて、まっ、体は動かしてるわけだからいいか?うっ、なんかいっつも同じこと言ってる気がする。

 しかも、お盆だ。細々ながら続けてるジムトレーニング、出かけたいにもジムが休みだ。ほんじゃ走るか?でもなぁ、回りみんな家族でまったり過ごしてて、田畑に出る人間なんてまれなんだ。そんな中、走るって、うーん、なんか気が引けるんだよ。これ見よがしっぽいじゃないか。おいら、まめに健康に良いことやっちゃってるからねぇ、なんて。

 でも、さすがに、1週間家にこもりきりってのは、どうにも心と体を腐らせる。気のせいか、太ももも細くなったように見える。これで、ハーフマラソン走り切れるのか?それも、制限時間2時間20分と厳しい高畠ロートレースだぜ。うーん、走るか、やっぱり。でも、できるだけ人様の目に付かないコースで行こう。

 と、いうことで、選んだコースは、ぶどうマツタケライン山越えコース。山ん中入っちまえば、人目につかんだろ。米沢に抜けて八幡原通って戻ること考えたけど、これ多分20キロ近くあるはず。久しぶりの外ランで山越え20キロはきつい。まっ、峠の上まで行って戻ってくる折り返しを走ろう。途中民家も少ないし。

 やたらきついなぁ、キロ6分のペースに乗れない。まっ、仕方ない、ここは久しぶりの足慣らしってことで。道端からいい香りが漂ってくる。これ、葛の花の匂いだ。あのどこへでも伸び広がる厄介者の葛とは思えない可憐で優美な香りが心和ませてくれる。花もきれいなんだ。

 山にかかると、そちこちに蕎麦畑が広がる。

 山間地のここらで減反に選んだのが蕎麦。この辺り一帯に栽培が広がったのは、友人Oさんの尽力が大きい。播種や収穫の機械を自分で買い入れ、休耕地と見れば声をかけて、耕耘から収穫まで一切合切破格の手数料で請け負ってくれたんだもの。おかげで、この地も蕎麦街道としてちっとは名が知れるようになった。数年前、若くして他界しちまったのが、とても残念なんだが。そのOさん宅の前を通過すると、いよいよ山道。

 両側から木々がせり出して、ここからは木陰を涼やかな風を受けながら快適に走れるぞ、って思ったら、なんと、お日様はぴったり中天、どちらの側の樹木にもさえぎられることなく、道路を照射、いや、暑い!それも登り。

 たまに帰省の車が通るものの、あくまで間道、静かだ。てことは、熊が恐い!山一つ向こうの集落にゃ頻々と出没してるってことだし、ここらも当然、彼らのテリトリーだろう。熊避けの鈴持ってくりゃ良かった、なんて今さら遅い。鈴の代わりに掛け声上げつつ走ることにした。吐く息のたびにエイっとかソレっとかエッホとか大声を発しつつ走る。熊さん、どうか聞きつけて森の奥に逃げておくれよ、お互い無益な殺生は止めよじゃないか。おっと、やられるのはこっちだけだった。

 山道に入って2キロ、ようやっと米沢ー高畠の境界に到着。

 折り返してひたすら下り、さすがにスピードが上がって、キロ5分45秒。快調に突っ走るぞって思ったら、意外とアップダウンがあってすぐにくたびれ果てた。レースでもいつも思うんだが、下り坂になるとけっこう小さな上り下りがあるってことに気付くんだよなぁ。一気に下るばっか、と喜んだら、思いがけず上り。これとても気分を萎えさせる。

 それでも、山道ランニングは心地よく、途中、栗のいがなんか見つけたりして、

 自然の移り変わりを堪能できた外走りだった。

 走行距離13.66キロ。記録1時間25分45秒。ペース6分15秒/キロ。これだとハーフ、2時間20分の制限は厳しいかも。うーん、走らにゃいかん。走らにゃ。

コメント
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