ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ショートコントをすればわかるのさ、人柄も持ち味も!

2017-08-11 09:47:54 | シニア演劇

 シニア演劇学校6期生、お盆前、最後の稽古だ。てことは、基本トレーニングが終わって、いよいよ、作品つくりに入るってことだ。2週間後には、目出度く台本も完成、11月本公演に向けて本読みに入る、はずだ。

 なにを書くか、ざっとは決まっている。でも、まだ教えない。一気にひっくり返るかもしれないし、その題材で書き通せるかどうかも自信がないから。今更ながら資料集めたりしてるくらいの出遅れだし、もしかすると、もう1週間猶予をもらうかもしれないよ、って予防線張っておいた。

 さて、その基礎トレ最終日、シニア演劇学校OBの二人も駆けつけてくれた。AさんとWさん、二人には11月本公演にも参加してもらうことになった。さすがに初舞台の男二人だけじゃ厳しいからねぇ。他に菜の花座男優も二人加わることになっている。

 ストレッチや発声など一通り済ませて、残った時間はエチュード、簡単に言ってしまえばショートコントを演じてもらうことにした。最初は一人芝居、次に二人芝居、そして最後は4人で一つの物語を作ってもらった。

 一人芝居のテーマは「男と女」、なるほどそんな日常なのか!メンバーの家庭の様子が伝わってくる。二人芝居は「熟年離婚」。実は、これ、本公演に書こうと思ってる題材にちょっとだけ関りがある。どんな反応示してくれるのか、興味津々。1グループが作ってくれたのは、定年で仕事から解放された旦那が、思いっきりやってみたいと思っていたのが、実は炊事、洗濯、お掃除の家事労働!できれば外で遊んで欲しいと願う妻との軋轢をコミカルに描いていて、これはこれで上質なコントになるって感心しきり。写真呆けててゴメン!

 も一つの組は、久しぶりの夫婦デート、見たい映画も食べたい食事もどれもこれも行き違い、ついに性格の不一致で破局に至るってお話。まっ、熟年離婚の一側面が凝縮してる。どちらもピリッとひねりが利いて面白い作品だ。

 

 演じ手としちゃあ、やっぱり、経験の差、OBの二人が声も大きく表情も豊かで終始リードしていたな。

 最後の四人芝居は、何と言うのかなぁ、積み将棋?駒を盤中央に積み上げて、その山を崩さぬように駒を取って行くゲームのシーン。

 よく、こんなもの思い浮かべるなぁ!新鮮で柔軟!いつか彼らにも本を書いてもらいたいくらいだ。コントの中心は、どきどきしながら駒を取って行く仕草の面白さ。子供たちが夢中で取り組む様子が垣間見えた。失敗して崩した人には罰ゲーム。これは桃太郎とそのの家来、キジ、犬、猿になるっておちなんだけど、ここはもう一つ決まらなかった。まっ、それは仕方ない、初めてのチーム、たった数分の打ち合わせ、これで傑作ができたら、その方が不思議ってもんだ。

 こうやって演じてもらうと、一人一人の人柄や技量、暮らしぶりまでが見えてくる。これが欲しかったんだ、台本書くにあたって、とても大切な基本データだから。素人、それも初の演劇体験、いくら別の人生を生ききるのが演劇って言ったって、まるで別の性格、突拍子もない役柄にはなりきれない。やはり、その人の持ち味を生かすのが、最善の方法なんだ。無理なくちょっぴり背伸びして演じる、超える課題は低すぎず、高過ぎず。その微妙な匙加減、それがシニア演劇の書き手に求められる大切なポイントの一つなんだ。 

 2週間後の新作完成、乞うご期待!っところかな。

 

コメント
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