出前に万全！ＰＡセット買っちゃったからねぇ、菜の花座！

　簡易型の音響セット、ほら、地域のお祭りとかイベントなんかで、使ってるでしょ、上手下手の舞台横に小さなスピーカー立てて、横のテントの中とかで、マイク音量チェックしたり、ＢＧＭ流したりしてる、あれ。菜の花座もとうとう買っちまったよ。

　なんだって、劇団が？最近、出前公演多いんだ、公民館とか、学校とか。コントをメインに歌とかダンスとか、まっ、お年寄り相手のエンターテイメントショーなんだけとね。で、こういう会場は、大方、音響設備がひどい。６月に『追いかけぇて！』を上演した六郷コミュニティーセンターでさえ、ＣＤプレーヤーがない！無理くり持ち込みのポータブルプレーヤーをアンプにつないで、どうにかやり過ごしたくらいだもの。

　学校の場合も大同小異、音響設備があるのは体育館くらい、それも、頭上から音が降って来る。会議室とか特別教室レベルだと、ポータブルのマイク・スピーカーセット持ち込んで、先生、割れてひずんだ音でがなりたてたりしてる。

　ここは一つ、置農演劇部みたいに自前の音響セット持ち込みで回るしかない！ってね。置農の評判公演「演歌ショー」、あれは、ＰＡセット持ってたからできたことだもの。さすがに照明器具まで持ち込みで、ってわけにゃいかんけど、せめて音くらい、耳に手を当てなくたって聞き取れるようにしたい。なんたって、お客さんの主体は高齢者なんだし。

　プロ仕様の音響機器って言うと、値段は高い、扱いは難しい、持ち運びは大変、と思いがちだが、最近は素人でも手が出せる簡単なセットがいろんなメーカーから出てるんだ。基本はスピーカーとそのスタンド、それにミキサーがついて１０万円前後。ミキサーにはパワーアンプも内蔵になっているので、これにマイクや各種再生機器をつなげば、もちろん、ギターもキーボードもつなげる、ちょっとしたコンサートもできちまう。電源さえ取れれば、路上ライブだってＯＫだ。

　今回、菜の花座が目を付けたのは、ＪＢＬ、アメリカの著名スピーカーメイカーの製品、EON 208。

　簡易型ＰＡセット分野じゃ後発のようで、新規参入者らしく、幾つか新しい工夫を取り込んでいる。一つは、二つのスピーカーとアンプが一体化可能となっていて、運搬などの際には、スーツケースのように一つにまとまることだ。しかも、重さも16キロと、一人で持ち運びできる重さに抑えてある。これは楽だ。

　ブルートゥースでのデータのやり取りも可能だから、IphoneとかIpadとの連携もできる。ファンタム電源付きの入力も二つ、まっ、これはこれまでのものにも多いけど。実は、このファンタム電源が大いなる決定打なのだが、それはまたの機会に詳しく書こう。

　これにＡＫＧ、オーストリアの音響メイカー、の安物マイクが１本、

　これがメイカー仕様なんだが、そこに販売店がスピーカースタンドをセットして、しめて７８，０００円！ほれな、こんな程度だもの。そりゃ音は大したもんじゃないし、音量も片側150KWと、せいぜい１００人規模でしかいないけど、菜の花座の用途としちゃ十分だ。何より収納が楽で、持ち運びが簡単だってところが決め手だね。置農みたいに力自慢の音響さんがいるってわけじゃない。基本、シニアが操作するわけだからね。

　取りあえずはこれ１台でなんとかなるが、ＢＧＭじゃないんだから、Ipadから音楽流すなんてしてられない。と、なると、ＣＤプレーヤーは必須、それと附属のコードじゃ短すぎるので、延長コードもスピーカー用に２本、マイク用に１本は要る。なんだかんだと揃えて、計１０万円の出費ってところか。まっ、出前での稼ぎ１年分ってことだ。いくらかでもゆとりのあるうちに、装備しちまった方がいい、って思い切った。

　実は、この音響セット買うことにした理由には、もっともっと奥深い理由があり、それにはまた、専用機器が必要になるのだが、それについては後日、詳しく書くことにしよう。溜まりに溜まった衣装と装置・道具の他に、このセット、菜の花座も財産持ちになってきたぞ。って、ほどのもんじゃないか。