おいおい、不穏なタイトルだぜ。男が欲しいだってぇぇぇ?
役者のことよ、男性の出演者が足りないって話しだ。なぁーんだ、そんなこと。最初からわかってることじゃないか、菜の花座の圧倒的多数派は女性だって。座付き作者だもの、与えられた男女構成、年齢バランスでなんとかやりくりするもんだぜ。
そう、まったくもってその通り!どっかから借り集めて人数合わせしようなんて気は毛頭ない。なのに・・・
ダンスホールなんて題材で書き始めちまったんだもの、あぁあ!
<※注意 このチラシは去年のもの、公演日時ちがってるから!>
モダンダンスやラインダンス、まして盆踊りでもない。男と女が抱き合ってチークダンスに決まってるだろ。ってことは女と同数の男が必要だってことなんだぜ。そんなわかり切ったことも気づかず書き進めちまったなんて、バカバカバカ!
去年公演するはずだった台本、その難路をとことん避けて通ってしまってた。そう、ダンスシーンはなし!あり得ねぇえぇ!なんのためのダンスホールだよ。ただの女のたまり場かよ?客の来ないさびれたホールかよ?
新版書き始めて、そこんとこ、真っ先に気付いちまった。って、当たり前だっちゅうの。ダンスホール舞台なら、ダンスシーンが絶対必要だ。で、手持ち?の男優は、わずかに4人!対する踊り手が6人。なんとかなるじゃん、って違うって。客にすべて使っちまったら、他の配役どうするの?テーマは男への反撃、復讐だぜ。糾弾、追及される男が必要だろうが。
もう、仕方ないよ、男は二役、三役で行くしかない。と、決断したものの、うちの男たち、器用じゃないからなぁ!衣装変えるくらいで別人になんて成れっこないしぃ。そこで閃き、アイディアの勝負だぜ。
ダンスホール客の時は、仮面を付けることにした。さらに、二つあるダンスシーンの一つでは仮装でダンパ、って、もう究極の騙くらかし術だ。これなら、顔出しの役の時でもばれはしない。いや、お馴染みさんにゃ見破られるだろうが、そこは頑張ってるねってことで大目に見てもらえるんじゃないか。と、腹括ったが、ここでさらに問題だ。早着替えをどうするか?シーンの配置をどうするか?だ。いくらなんで、次のシーンは端から別の役で出る、なんて無理だしな。やり繰り算段、これ、将棋で取った駒の置き方に通じる難問じゃないか。ともかく、分散配置完了。頑張ってくれよ、男ども!
で、実は、女たちも大変なんだった。こっちは二役はない。が、衣装替えが何度も出て来る。そりゃそうだ、ダンス衣装と普段着と、最低でも二着、人によっては秘密の衣装?ふふふ、お楽しみだぜ、もあって、三着。それも着替えの機会が着数マイナス1ってわけじゃないってところがまた大変だ。
この芝居、舞台の袖じゃ大騒ぎだろうな、大慌ての着替えで。うーん、頑張ってねぇぇぇ!としか言えんなぁ。
いや、本番にたどり着く以前として、衣装探しが地獄だろうな。本読み始まったら、一斉に古着屋直行だぜ。なんて、身勝手ことして喜んでるんだよ、台本書きってやつは!
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