ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

稲刈り一人、一丁やったるか!

2016-09-25 19:55:56 | 農業

 天気予報がどんどん悪い方へ変わっていく。明日は崩れてもあさって火曜日は持ち直す、って言ってたろ、おい!なのに、、今週、ずーっと雨マーク!それはないだろ!稲刈り出来なくって、農家はみんイライラだよ。晴れ間は、今日、一日だけ、うーん、どうする?神さんが戻ってくるのは明日からだから、明日は雨が降っても強行、明後日は、秋雨の晴れ間を使って一気に終わらせるって予定がすべて狂った。

 どうする?どうする?神さんの帰宅を待って、二日間、雨の中で頑張るのか、それとも、今日、一人でやれるだけやってみるのか?悩むよなぁ、次回作品の資料読みも調子上がってきたところだし。何より、心の準備が出来ていない。朝だって、ダラダラ起きたし。

 怠けたい気持ちをおちょくるように、朝霧もどんどん晴れて、青空が広がっていく。これは、・・これは、・・・やるしかないだろう!

 1反3畝の田んぼの稲刈り、一人でやる、そんなこと初めてだ。刈り終えて、杭立てて、稲束集めて、杭に掛ける、どこまで出来るのか?全部なんてできっこないさ。二人でやったって、まるまる1日仕事なんだ。まあ、杭の傍に集めるところまでできれば、大成功ってところだう。幸い、明日の雨は午後からの予報、おい、変わるなよ、勝手に!数えて集めておきさえすれば、なんとかなるだろう。先日の稲刈り初日の作業動向を振り返って、刈り取りに3時間、9時半に始めれば12時半、1時間の昼食休憩の後、杭立てに1時間で、2時半、そこから杭1本に48束を集めて積み上げる作業が3時間か、てことは、5時半終了、まっ、遅くとも6時の日没前には終わる。よしっ、ここは一丁、頑張ってみっか。この先、一人稲刈りって事態だってあり得るかもしれない。その時の予行演習ってことで。

 日差し、強烈!出だしからビビる。バインダー、案の定、結束機の調子悪く、さっそく修理だ。まっ、この程度は折り込み済みだけど。落ち着け、焦るな!きっと治るから!ロスタイム15分。よしっ、絡まったヒモ取れた。作業再開。それにしても、カヤツリグサ、多いなぁ。コナギやオモダカはほぼ抑え込めたのに、カヤツリグサばかりは、イネが育ったその日陰でもグイグイ育ちやがる。こんなに成長してるなんて思わなかった。でも、機械に絡まるってことはないので、刈り取りの方は順調に進んだ。

 が、暑い!午後は消耗激しく、何度も給水タイム。頭から水をかぶって、水をがぶ飲み、まるでマラソン大会だ。そうだ、大会そのものだ。それもフルマラソン!ただただ我慢で稲束を担いでは運ぶ。ひたすらひたすら、柔らかい田んぼの上を行っては戻り、行っては帰り。完全に忍耐レースになった。

 終了予定?そんなもんとっくに過ぎた。刈り取った稲束があちらにもこちらにも行儀よく寝そべっている。このままにして終わりにするか?悪魔の囁き!雨、降らないって言うことだし、そんなら、このまま地べたに寝かせておいても大丈夫なんでねえ?そりゃそうだ。集めて積んであるか、そのまま横たわっているかの違い、どちらにしても夜露にはあたる。止めようか?日が沈んでどんどん暗くなる。だが、こうなると、意地だ。ともかく、キャリーに積もう。そこまでやれば、許してやるって、命令してるお前、誰なんだよ?足元はふらふら、頭は朦朧、喉はからから。うーん、ビールだぜ、ビール!

 結局、キャリーもとうとう過積載、これ以上積んでも動けば落ちる状態。止む無し!残り数10束なんだけどなぁ、残念。何か所かに積み上げて、終了宣言。時刻、6時36分。夜道を車のヘッドライトが行き交う。すっかり夜。まずは、なんとか終われた!よく頑張った!ご褒美はビールしかないが、ゆっくりしてくれ、ってお前、誰だ?

 完璧な脱水状態!ビールがぶ飲み、冷紅茶一気飲み、牛乳ぐい飲み、それでも、体は、水、水、水をくれぇぇぇぇ!と手を差し出している。どこまで頑張るんだよ。でも、これでわかった。1反3畝を一人で稲刈りするのは、狂気の沙汰だってことが。ちなみにガーミンの歩数計では16823歩!でもこれ、ウォーキングなんかとは比較にならんから。

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我が家はいつもお赤飯?

2016-09-24 13:44:24 | 暮らし

 

 いつも赤飯食べてるの?そんな贅沢なことしてるわけないだろ。でも、写真!うん、たしかに見える、赤飯に。でも、小豆入ってないし、何やら黒っぽい粒がポツラポツラと。そう、これ、黒米入りご飯。黒米入れると赤く染まるのか?違う。本当は紫ご飯になる。ても、今はなぜか赤いおまんま。

 3年前の黒米、なに?これ!ってくらい不出来だった。黒く染まるはずが、途中の赤で終わってしまった未熟米。色は冴えない、食べても不味い。食べる気にならないってことは、人にも上げられない、当然。かと言って、鶏のエサちゅうのもなんかなぁ・・・・てことでお米貯蔵用冷蔵庫の奥に放り込まれたままになっていた。

 見て見ぬふりを続けること3年、さすがに、なんとかしなくちゃと気になりだした。たまたま今年は米不足、2年前の古々米も食べ尽し、去年の古米にも手を出し始めて、こりゃいかん、知人、親類に送る米なくなる!と、緊急事態。そっか、片隅の古~~い黒米混ぜて炊いたらどうだろう?未熟の赤止まり黒米だって、米は米、3年前でも冷蔵庫に保管になっていたわけたし、食えなことはなかろう、ってことで、それ以来ほぼ半年、我が家のご飯はお赤飯もどきとなっている、とこういうわけなんだ。

 精米する時に、うるち米3に対して未熟黒米2の割合で入れて精米する。精米機から出て来た米は、こんな感じ。

 見た目は、うーん、?かな。白い米粒は、黒米の皮が削り落とされたもの。黒米ってモチだからね。その糠でうるち米はほんのりピンク。炊き方に工夫はいらない。とぎ汁の紫色はあまり気にせずとぎ過ぎ、捨て過ぎしないように。炊きあがった赤飯もどき、さすがに香りは、白米にはかなわないが、モチモチしていて、味も歯ごたえも悪くない。所々に残る黒米の粒も、なんか栄養効果ありそうで、食欲をそそる。時に、上出来の2年前産黒米も入れてみるが、これはみごとなまでに紫ご飯になる。最初箸をつけるのに勇気はいるが、食べなれてしまえば、これはこれ、味わい深いオリジナルご飯だ。栄養的には、ビタミン、ミネラル豊富、しかもこの黒い色はアントシアニンだそうだから、今評判のポリフェノールもたっぷりとれる。なんだ、いいことだらけじゃないか。

 赤ご飯、紫ご飯を食べ始めて半年、とうとう3年前の未熟黒米は食べ尽した。良かった!これで気がかりが一つなくなった。色付きご飯はこれで終わり?そうはいかないんだなぁ。2年前の黒米、上出来だったけど、籾すりの過程で白米が大量に混入してしまった。まさか、一粒一粒えり分けるわけにも行かないから、今度はこの白米混じり黒米の処分ってことになる。やれやれ、赤飯終わって、今度は紫ご飯だよ。まっ、健康にいいから、不満はないんだけどね。なんか、銀シャリにも心惹かれるなぁ。

 

 

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舞台とチラシは競演だ!

2016-09-23 10:38:02 | シニア演劇

 驚いた!!こう来たか!

 完全に虚を突かれた。考えもしなかった。明らかに歌舞伎浮世絵のパロディ。うん、たしかに、台本には歌舞伎の名場面のもじりがある。えっ、何か?って、そりゃまだ教えられないけどね。そのシーンがよっぽど強く焼き付いたんだろう、作画のあすむ君には。

 しかし、凄いね、位牌を掲げた業突くジイサンの表情!いかにも自分の死もなにもかも、取り仕切らずおくものか、って気迫が漲っている。生前葬を言い張ってやり遂げようってんだ、このくらいの意気込みは当然だろう。方や看護婦も負けていない。ジイサンをしっかと睨み据えてがっぷり四つに組んでいる。これはきっと、看護婦の言葉使いからひらめいたものなんだろう。ちょっとエグイ設定だが、姐御風に書き込んであるから。

 チラシのインパクト、大きいぞ、これは。チラシ見て、おっ、面白そう!なんだなんだ、とてつもないことやるようじゃないか、こりゃ見ておかなくっちゃ。てことで、たくさんの人が、劇場に詰め掛けて来る可能性も大きい。それだけ、見た人を引き寄せるチラシ絵だ。チラシが集客を大きく担ってくれるなら、これは大歓迎だ。

 ただ、心配は、見終わったお客さんが、看板に偽りありだ!とか、誇大広告じゃないか、って騒いだりしないか?ってことだ。舞台の仕上がりはこのイメージとかなり異なる方向に行くはず。なーんだ、ってがっかりするんじゃないか、不安はある。でも、手触りは大きく違っても、かなりハチャメチャやってるから、あぁ、芝居は芝居で面白かった、チラシの桁外れさに十分拮抗してたな、って感じてもらえれば、それでいいわけだ。ということは、チラシ負けしない舞台を仕上げる!ってことに尽きる。

 そうか、このチラシ、挑戦状ってことなんだ。どうだい、このくらいばちっと決めてみろよ!ってことなんだ。よぉぉぉし、それなら、こっちだって受けて立ってやる。絶対お客さん満足の笑顔で帰らせるからな。ということだから、5期生のみんな、頑張ろうぜ!

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稲刈り初めは、滑り込みセーフ!

2016-09-22 14:14:43 | 農業

 なんせねぇ、神さんが戻ってくるのは来週の数日間、このところの天候不順を考えると、晴れ間があれば少しでも済ませておきたい。稲刈りの話しだよ。一緒に作っているお隣さんのコシヒカリ、生育が行き詰ったのか、急速に登熟を越え枯れ?始めてる感じ、早く刈ってしまいたいって希望もあって、今日を予定日にしていた。台風はかすめて行くし、なにかってーと、雨粒が落ちてくる泣き虫空が続いているから、無理かなぁ、と思っていたのだが、昨日は1日曇り、予報じゃ今日夕方までは持つってことなんで、よし、やっちまおう!今年最初の稲刈り開始を決断した。

 三畝ほどの小さい田、コシヒカリ2枚、もし上手く行ったら、黒米も。夜露が乾くのを待って始動。シーズン初日なので、まずはバインダーの点検・整備から、おいおい、そんなの前日にやっておけよ、って声は大いに正しい、が、まっ、いいじゃん当日でも、なんとかなるさ。で、いつだって失敗してきたので、実はおっかなびっくり、エンジン掛かるかな?チョークを引き、リコイルスターターをえいやっ!と引っ張る。おっ、掛かった!こいつぁ端から縁起がいいやぁ、ぐっと気持ちが楽になる。そう、なんだって、機械しだいなんだ。お機械様のご機嫌さえよければ、仕事はスムーズに進む。予定の2枚だって、午前中、いや、昼過ぎには終わるはずだ。

 稲杭や横棒、マイカー線など一年ぶりに取り出して、トラックに乗せたり、穴あけ機械や予備のバインダー紐を積み込んだりした後、バインダーもアルミブリッジを使ってそろそろとトラックに乗せて、いざ出陣。お隣さん、すでに角刈りを済ませて待っていた。雨が多かった割には、ぬかることはなく、機械順調、稲刈り快調!30分で1枚刈り終えた。穴あけ機械で稲杭用の穴を掘り、杭を気合いを込めて打ち込む。杭の左右に束ねた稲24束ずつ置いていく。ぬかってはいないが、緩めの田の土に足を取られながら稲束を担いで運ぶ。この作業が一番辛いかもなぁ、稲刈りでは。今流行りの体幹の強さが試される。もちろん、忍耐力も。

 すべて杭の周囲に運び終え、杭に掛ける作業はお任せして、こちらは我が家のコシヒカリ三畝にかかる。と、うん?雨、か?ありゃ雨だ。おい、予報は夕方からだぞ、せめて午後からにしろ!と一括したら、雨の奴、しぶしぶ上がった。いつ本降りになるかわからない。よし、スピードアップだ!ったって、機械の速度が上がるわけはなし、気持ちだけが高ぶるだけ。そっ、要するに焦りに焦って機械を叱咤した。

 刈り終えて、お昼。お天気様への一括がいつまで効力を発揮するものか、はなはだ疑わしい。ともかく突貫作業、杭掛けまで一気に終わらせてしまおう。穴を開け、杭を打ち、稲束をそろえ、杭まで運ぶ。8束いっぺんに運ぶ。腰を屈め、腕を差し込みぐいっと持ち上げ肩に担ぎ上げ、柔らかな土の上を跳ぶように運ぶ。ほとんどおしゃべりすることもなく、ただ黙々と仕事に励む。杭掛けもフルスピード。20分ほどで完了させた。13時ぴったし、よし!

 機械や道具類、一切合切トラックに放り込み、家の戻ったところで、おまじないは効力を失った。待ってやったぞ、とばかりに降り出した。ありがとう、間一髪、セーフだった。これで、残るは大きな田2枚と、黒米ともち米各1枚。これは、来週、神さんが戻ってきたらってことで、週明けは晴れってことになってんだけど、ちゃんと予報を守ってくれよな、お天気さんよ。

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演歌ショーを組み込んだ芝居を作りたい!と思っている。

2016-09-21 09:08:48 | 演劇

 菜の花座12月公演、なにを出すか?メンバーたちはコントの稽古に熱中、こちらは一人を資料読みながら頭を悩ませている。大衆演劇に関する資料だ。

 濃密で熱狂的な世界が広がっていたんだなぁ!驚いてしまう。いやいや、今も一部にはふつふつと滾っているらしい。こってりとした芝居があって、その間を歌と踊りの演歌ショーでつなぐ、大衆演劇の舞台、大して知らないままに、何故か、惹かれてきた。置農演劇部で演歌ショーをレパートリーに取り込んだのもその所為だ。なにか、人前で演じることの核のようなものが、大衆演劇にはある。ただただお客さんに仕えるサービス精神、客席とともに作り上げる一体感とか。大衆演劇の魅力、魔力、そんなものに引き寄せられて、いつか、大衆演劇っぽい舞台を作ってみたいと思い続けて来た。数年前上演した『面影チャンチキ』はチンドン屋に魅了された男の一生を描いた。これも、大衆演劇的なものへの憧れが作らせた舞台だったんだろう。さて、今回は年来の野望を、どう仕上げるかってことだが。

 ことの起こりは置農演歌ショーだ。日本舞踊や伝統芸能などとはおよそ縁遠い高校生を粘り強く熱心に指導してくれたのが藤柳流師範の藤柳美香次さんだったのだが、この踊りの名手を生かした芝居が作れないものだろうか?これが、発端なのだ。大衆演劇的なものを仕上げるには、どうしたって本格的な舞踊が必要だ。いくらなんでも、菜の花座団員の俄か仕立てじゃお客様に失礼だ。ここはしっかり本格的な踊りを舞台に乗せたい。数年前から漠然と温めていた案を、この春川西町芸文協の新年会の席で思い切ってお願いした。快諾をいただき、いよいよ、その実現に向けて動き出しているという次第だ。

 ご一緒に舞台を作ると言ったって、ただのコラボのような、お互いに無関係に1ステージ担当するなんてやり方はするつもりはない。踊ってもらうにしても、芝居の中に緊密に組み込まれたものにしたい。だから、やろうとしていることは、大衆演劇の公演とは一味違っている。美香次さんやそのお弟子さんには、踊っていただくだけじゃなく、芝居もしてもらうつもりだ。なんて、言うは易し、行うは難し、だ。団員に股旅ものの芝居や立ち回りもさせたい。これも難題だ。しかも、大衆演劇だけで終わらせるつもりもない、なんて欲張ってもいる。踊りや股旅ものや立ち回りを、現実を絡めたストーリーでつなぎ合わせたい、こんな不敵な考えを持っている。

 この無謀な夢想、本当に実現できるんだろうか?頭の中はハチャメチ状態で、迷路のど真ん中で途方に暮れている。とりあえず、資料を読む。長谷川伸の作品を読み、女剣劇の大江美智子の伝記を読む。ユーチューブで昔の歌謡曲を聞く。そんな手探りの中から、きっと何かが立ち現れてくるだろう。いや、絶対、立ち上って来る!そう信じて、今日もぐるぐる堂々巡りを続けよう。

 

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