ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

田んぼ補植、強制終了!

2021-05-26 18:11:59 | 米つくり

 昨日、半分終わった。だったら、今日はさっさと進んで、もしかしたらもう一枚、コシヒカリの補植に入れるかな?

 なぁぁぁんて、甘いって!

 難所は超えた、って思ってた。が、大間違い!もっとひどい個所が次から次。全然進まないぜぇぇぇ。機械不調とか、Uターンの際のスペースとか、植わってないところが、そこら中!これじゃ、完全に手植えだから。

 ああ、こりゃ一日仕事だな。とてもとても、コシヒカリになんて手が回らない。目標、ヒトメボレの1反3畝を終わらせる、に変更。

 それにしても、心配なのは、捕植用苗。こうも、欠株だらけだと、準備した10枚で間に合うかどうか?

 そうか、急遽、モチを別の田に移して、この田はすべてヒトメボレに変更したものな、種まきの後で。モチに割り当ててた面積分、ヒトメボレの苗が必要なんだった。そこに、植え込み不良、さらには強風!浮いた苗は吹き寄せられて、かなりの数が行方不明に。

 進むに従い、苗の不足は歴然!うーん、どうしよう?まさかコシヒカリの苗植えるわけにゃいかんよな。と、なれば、節約、節約。15センチの株間を20センチ以上に広げて、とことん、ケチる。なんて所詮、小手先しのぎ。すぐに底をついた。

 が、まだまだ、植わっていない空間、あちこちに。

 おーぃ、苗やぁぁぁい!風に流されてどこ行った?放浪苗を求めて、田んぼの中をさすらうこと、数十分!いたっ!ここに引っかかってた。よしよし、ちゃんと植えてやるからね。訪ね、探して、ああ、もうダメ、逃亡苗はすべてひっ捕らえた。

 探した苗で、空いた空間を何か所か、カバーできたが。

 ここまで!苗も尽きた。これにてヒトメボレ補植、強制終了!

 最後に残った三角形、ここは、今年一年お休みだぜ。

 潔く、って、どうしようもないから、諦めて、明日のコシヒカリだな。あと、1日、いや、明日は午後から雨だって言うから、半日で終わらせるぞぉぉぉ!

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田植え終わった、が、これからだ?!

2021-05-25 19:38:51 | 米つくり

 田植え終わった、って言ってもいいのか?

 ひどいぞ、仕上がり具合。そこら中、寝てる苗ばっか!もちろん、欠株も例年通り。機械作業は終わっても、その後の補植が、もう!!!!!

 小さい田、コシヒカリ1枚は調子よく補植完了、ここまでは上機嫌。

 一番大きな田んぼ、ヒトメボレがぁぁぁぁ、ひどいぃぃぃぃ!

 田の土に刺さらなかった苗が水が入って浮き上がり、折からの西南風で吹き寄せられちまった!

 お、おい、苗拾いからかよ!

 田んぼ、乾かし過ぎちまったからなぁ。いや、もう、重いこと!田植え機、自走のはずなのに、懸命に押してやらにゃならんかった。Uターンとか後進なんて、決死の覚悟だぜ。それと、田植え機の部品が無くなってた!なんてこっちゃい!!苗を送るベルトコンベヤーが正常に作動してなかった。これじゃ、植え爪とタイミングずれるわ、土に埋めこめなくて当然だ。気づかなかったものなぁ。

 今年もまたまた学ぶことの多い田植えだった、なぁんて、呑気に反省してられないんっだって!翌日からさっそく補植という苗の手植え作業開始だぜ。

 辛い!尻の筋肉もきしんでるし、大腿筋もパンパン。さらには、薪割りで堅いナラを迂闊にも落とした足の指、どうもひびが入ってるみたいで、これまた、時折悲鳴を上げる痛さだ。が、ここはもう、何が何でもやり通すしかない。って、いつも同じだなぁ。何のための機械作業だい?ほとんど無意味?

 いや、そんなことはない。どんだけ補植が手間でも、一から手植えするのとじゃ雲泥の差、天国地獄!ともかく一人でも、1日、いや、2日頑張れば終わるからな。ここは、忍耐だぜ。ああ、もう、マラソンを思い出す。この一歩、前に出さなきゃゴールは来ない!人生も同じ、幸せは歩いて来ない、だから歩いて行くんだね、一苗一歩、欠株探して3歩!

 腰は曲がったまんま、伸びず、まさに爺様!ぞれでも頑張る田植えの補植。あと2日の辛抱だぜ!

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またまたNetflixよいしょ!

2021-05-24 18:15:15 | 映画

 さぁ、明日から田植えだぜぇ、ジムランも止めて、早く寝ようっと。『ヴィンチェンツォ』全20話見終わったし、軽く寝酒片手に新作40分くらいの寝ドラマにしてか。

 Netflix開いたら、うおっとぉぉぉ!本日のランキング、堂々の第一位、『ヴィンチェンツォ』!!おめでとう!いやぁ、俺だけじゃなかったのね、ぞっこんの人たち。そうかそうか、良かったね、クムガ・プラザの住人たち。で、今夜は何見るよ?

 韓ドラ、連投はちときつい。今読んでる本、「ひとつのイギリス近代史」だから、イギリス関連の歴史ものか?でも、貴族や王朝ものはなぁ。なにかいいものないかなぁ。1話完結はダメだぜ、2時間以上かかるから。シリーズものでなんかないか?ないなぁ、これっ!とぴぴっと来る奴が。ノンフィクション、うん、最近見てない。どんなの出てるんだ?

 えっ、ま、ま、まさかぁぁぁ!

 『なぜ君は総理大臣になれないのか』監督大島新。

 う、嘘だろ!?こんなマイナーな作品、Netflixがラインアップするのか?いや、たしかに一部では大いに評判になって、地味なドキュメンタリーながら、各地で上映を重ねてる。キネマ旬報の賞もとったらしい。でも、中身、片寄り過ぎだろ。一野党政治家の活動と政治信条を追った作品だぜ。

 そう、知る人ぞ知る野党陣営の誠実男・小川淳也。32歳?で突如「政治家にならねば!」との天啓を受けて、おう、ジャンヌダルク!あっ、男だった。総務官僚から政治家を目指して転身。多くの官僚出身議員が長いものに巻かれるなか、野党民主党から出馬。その後野党再編、緑のタヌキ騒動のどさくさに翻弄されながら、今は立憲民主党所属の衆議院議員だ。今時の政治家には稀な、誠実、清貧、精励を旨とする野党人だ。

 国会での鋭い質問で一躍、野党陣営のプリンス的に評判が高まったのさ。たまたま国会中継見てて、おおーっ!ってびっくりしたものな。ツィッターでも、千本ノックとか称して、フォロワーの質問に誠実丁寧に答えていて、好感持ってるんだ。まっ、主張のすべてに賛同しちゃいないけど、例えば、消費税のこととか。でも、真面目だし、切れるし、何より熱が感じられる。こういう人に表に出てきて欲しいってマジ思ってる。

 たしかにねぇ、今時珍しい熱血漢の清純派だよ。政治と言えば政局、政略だと思い込んでる世の常識から外れて、少子高齢化の日本をどうする?とか、環境問題にどう取り組むか?なんて喫緊ながら将来につながる課題に取り組みたいと渇望しているような男だ。もちろん、今時流行の文春ネタとも無縁だ。

 そんな男の歩みを追いかけた映画が、なんとNetflixだぜ。

 見たかったんだよ。でも、ほぼ諦めてたんだ。だってそうだろ、田舎だぜ、ミニシアター系の映画館にゃ車で1時間以上かかる。いや、それくらいなら行くだろ、って年寄りの出不精を甘く見るなよ。片道20分のスーパー行くんだって悩むんだからな、自慢じゃないが。

 ありがとう!ほんと、感謝だぜ。Netflixの常識から言ったら、きっと、観客動員見込めず不可!なんじゃないか。毎日のアクセスが数十万とかの韓ドラやアニメとは桁が違い過ぎるものな。なのに、よくぞ、よくぞ、ラインナップに入れてくれた。そうだよ、こういう少数派も大切にする姿勢貫いてくれないとな。

 でも、思い返してみると、アメリカの奴隷解放を辿った『憲法修正第13条』とか、ラストベルトに進出した中国資本企業でのアメリカ人労働者の苦悩を描いた『美国工場・アメリカンファクトリー』とか、見応えのあるノンフィクション、けっこう見てるんだよな。

 Netflixの懐の深さってことだよな。ぜびぜひ、この姿勢を貫いて欲しいもんだ。いい映画は、マイナーでも配信する、頼むぜ。

 おっと、2時間超の作品、飽きることなく見終わった。あぁあ、また疲労と戦いながらの田植えになるぜ。

 

 

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新しい顔に元気もらった!

2021-05-23 15:31:51 | 菜の花座

 菜の花座8月公演、『ダンスホールMitsu』、セリフ読みのダメだし始まった。

 本役さんが、セリフを様々工夫を凝らしつつ読んでいく。それをあれこれとケチ付けて演出の意図を伝えていく、それがセリフのダメだし稽古だ。ネチネチと性格悪いこと!でも、ここがすべての出発点、くどい、しつこい、うるさいと煙たがられようと、遠慮会釈なくやり直しを命ずる。単語一つ、センテンスのイントネーション、語尾の置き方、納得いくまで繰り返してもらおうか。

 煩いやっちゃなぁ!どこが違うねん、あっ、別に関西人はいないけど、って腹立ててることだろう。何度読ませりゃいいんだ、いい加減うんざりするよ、って、きっと。

 でも、聞く者が聞けば、違いは歴然。読み方一つで、人の好いおじさんになったり、横柄な親父になったりするんだ。ここが当人には、なかなか気づけない。耳の良し悪し、経験の不足、セリフの理解力、理由はいろいろだが、自分の声を客観的に聞き取るってのも難しいものなんだな、きっと。とりわけ、経験の浅いアマチュアにとっては。

 たった1行のセリフに30分も掛かることも稀ではない。わずか二人のやり取りだけで、その日の稽古が終わってしまうことだってある。でも、ここが一番の勝負所なんだ。まっ、いいいか、と、なあなあでやり過ごすと、その言い回しが前頭葉にがっちり組み込まれて、後から矯正するのがとても難しくなってしまう。

 役者それぞれの癖を自覚させ、そこから脱出する方法を探るのにも、いい機会なのだ。もちろん、役の人物の感情を探り当て、同化して行くという重要な過程でもある。そんな、お互い我慢比べの稽古が1カ月半は続く。

 ただひたすら言い換える、相応しい表現を探る。苦労、苦心、苦難の時間だが、今回はちょっと意欲を掻き立てる状況が訪れている。

 しばらく劇団から離れていた人が二人も戻って来てくれたことだ。事前に参加の連絡をもらっていたので、役も書き加えてある。久しぶり、しかも家が遠いということで、セリフの量や出番を少なく抑えたのだが、そんな気配りはまったく不要だった。連日、熱心に稽古に顔を出し、欠席者の代役を熱心に勤めている。

 さらに、入団は検討中ということだが、見学者も現れた。それも若い男性だ。これは心強いゾ。それも、前回公演『ディスタンス』を見て、興味を持ったって、嬉しいこと言ってくれるじゃないの。若手の男、ここがもう長いこと、菜の花座のアキレス腱だったんだ。だから、今回の芝居だって、出て来る男はみんな、悪者のオッサン、ジイサンばっか。絶対に恋模様へは流れようがない。ああ、心中は出て来る。でも、死んでるから出ても名前だけ。寂しい芝居だぜ。

 新しい顔ぶれに見守られてると、自然、やる気も沸き立って来る。緊張感も俄然、ピリピリだ。新陳代謝てのは、組織の活力向上には何よりなんだ。さらに、何人か関心があるって人たちの情報もある。いいねぇ!やりたいことはわんさかあるんだからさぁ。

 

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ヴィンチェンチツォロス!?

2021-05-22 11:00:10 | 映画

 『ヴィンチェンツォ』が終わった!って、Netflixだもの、見る人それぞれ、みんな一緒に見終わるわけじゃない。

 が、若者風にロスっていっちまうよな寂しさを感じてるんだ。あぁ、終わったちまったぜぇぇ!シーズン1全20エピソード、総時間数にすると30時間!楽しませてくれたなぁ、夢中にさせてもらったなぁ。いつもなら、さっさと次に移るのに、最終回のエンディングは最後までじっくり見ちまったものな。エンドロールとともに流れる過去のシーンの様々に、あぁ、あった、あった!そうだ、いろんな物語が繰り広げられたんだぁ、なんて感動の振り返り、なんてしたりして。

 ファンとしては、ヴィンチェンツォ・カサノ!とか、ホン・チョヤン!なんてため息交じりに呟いてりゃいいんだが、ド田舎のアマとは言え、台本書く身としちゃ、ちっとは、その魅力を探って書き留めておきたい。てほど、真剣に向き合うわけじゃない。気づいたことを幾つかメモしておこうって程度の話しだ。

 まずは、リアルなんて二の次三の次で構わない!って姿勢だよ。あんなに人殺されてるのに、警察なんて、話の展開に都合のいい時だけしか登場しない。しかも、上からの一声で簡単に捕まえたり釈放したり!検察の人事だってお好みしだい。悪徳財閥の犯罪もすげぇちゃちだし、ヴィンチェンツォは狙われても、事務所は襲われない。弱っちい住民たちが実はそれぞれ格闘技の猛者だったり、って、はぁぁぁ?窮地に陥れば、鳩の大群まで味方に登場する!っておいおい、いいのか?それ反則技だろ。禁じ手じゃないのか?はっきり言って、ご都合主義のオンパレードだぜ。

 でも、いいの!そんなこと気にしなくていいの!その分、痛快な活劇や驚きの展開やウイットに富んだ挿話とかカッコいいシーンや残虐な殺し方とか、これでもか!って繰り出されてくるんだから。

 そう、このリアルは無視、面白けりゃすべてOKこれがこの作品作りの基本ってことだ。そして、その毎回、毎分、毎秒投げつけられるアクションやギャグや切ないラブシーンが楽しめる人なら、そんな些細なことに文句は言わない。これがまず一点目。

 次の魅力は、マフィアのコンシリエーレ(顧問弁護士?)として悪行の数々を踏み越えて来た主人公のニヒルな姿だろうな。ニヒルと言うより、感情を失った欠格人間。正義など信じない、愛にも心動かされない、親子の情にも懐疑的な能面のような表情に塗り固められた本来のやさしさ正義感がゆっくりじわじわと溶きほぐされて行く。この無感動、凝り固まった心、今の時代に通じる何かがあるんだと思う。

 マフィアの掟ややり口を巧みに引き込んでいるのも上手だな。

 でも、一番の見ものは、クムガ・プラザの住人達だぜ。当初、立ち退きを迫るヤクザの暴力にビビりまくってたおじさん、おばさん、お姉さんたち、もっぱらコミカルキャらで登場してたのが、ヴィンチェンツォの戦いに勇気つけられ、意志と力を自覚した市民に成長して行く様子だ。散々の裏切りの末に、共に戦うことを決意して、揃って黒スーツで登場するシーン!

 もう、これ絶対、やってみたい奴だよ。『ピーキー・ブラインダーズ』にも、ほぼ同じ構図のシーンが見せ場としてあったの思い出した。あのシーンのオマージュなんじゃないか。ラストでは、自分たちの手で、違法な立ち退き命令、開発政策に敢然と立ち向かって行く。いつか必ず立ち上がる民衆って韓国の伝統がはっきりと描かれていた。羨ましい!

 そうそう、人はみな変わって行く、ってのもこの作品の大きなテーマの一つだぜ。住民たちばかりじゃない。襲撃側のヤクザも最敵対していた財閥会長の弟も、ヴィンチェンツォを慕うようになる。相方の女性弁護士も毛嫌いしていた父親の正義派にいつしか変わって行くし、ヴィンチェンツォ自身も、愛を受け入れ、自分の存在も受け入れるようになっていく。

 と、どこか、優しい部分を匂わせつつ、悪にはとことん非情!って、これ必殺仕置き人とかと同じ、変わらぬ売れ筋なんだよなぁ。ただ、違うのは、もう、とてつもなく、工夫や準備に凝って遊んでるってことだろうな。どうやったら、見る者を楽しませることができるか、驚かせにられるか、惹きつけられるか、スタッフ全員の強烈な意志を感じるな。

 そう、このとことん遊び尽くす!その面白さ、その快感、その情熱、これが『ヴィンチェンツォ』!ってことだぜ。

 

 

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