自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

御彼岸に寄せて~亡き人の”生命”

2014年03月17日 | 健全生活のために”死”の常識を反転

自殺者の述懐      2014・3・17

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もし、生命が永遠なのならば、死は、三次元の世界から

異次元に生命体として移行するととらえられる。

仏教では法要を行って、死後、彼岸とよばれる

あの世での悟りの世界に死者が赴くよう弔いをする。

  

これからご紹介するお話しは、自分は ”正真正銘の唯脳論者”

であると信じて疑わなかった大学生(当時)に、

其の後の人生を変えるほど、大きな疑問を投げかける

きっかけになったお話しだ。

 

この青年の名前は飯田史彦氏。                                                                          

後に福島大学の教授になった経済学者だ。

霊の存在を、完全に否定する考え方が180度変わったのは、

ある事件にかかわったことがきっかけだった。

 

数年前、千の風になって~という歌が人の心を打った。

”私はお墓になんかいません。

千の風になって、あなたの周りにいる”

ほんとうにそうだろうと思う。


そうだろうと思う人が多いから、この歌に多くの

共感が寄せられたのだとも思う。


亡くなった人は お墓の暗い小さなセメントの立方体の

中に押し込められて、眠っていなんかいない。

では、どこにいるのか?

死後の世界があるのかないのか? 


あるとすればどんなところなのか? 

 

これは、実話である。

ある自殺者(の霊)と飯田史彦氏の間に起こったお話しだ。


その自殺者が語った内容が 

* 人は決して死なない。 

死んでしまおうと思い、自殺したが、決して’死ねない’存在。


* 真っ暗闇の中に放り出されて、自分自身で人生の猛反省を促した。


* 真っ暗闇に飛び込んだのは、自分の意思。牢獄みたいなところだ。


* その暗闇はさみしいところである、

さびしくて仕方なく、光を求め ひたすらさまよう。


* といっても、決して怖いところではなく、愛に満ちている。

という内容を、飯田氏に伝えた。


さらに、自殺して、飛び込んだ真っ暗な中での心象を

次のように語る;

 ” ここが、どんなに、真っ暗なところであっても、

その暗闇は愛で満たされている・・・そういう感じ・・

感謝の念 とでもいいますか・・・そういう確信があるんです。


ここは真っ暗だけど、心底猛反省すれば、必ず、光が射してくる、

っていう確信が・・そう確信させてくれる何か・・・

絶望のどん底にいても、確かな 希望 を与えてくれる何か・・・


その何かのことを愛だと感じるのです”

 

以上は 自殺霊が飯田氏に話しかけた内容のまとめだ。(*1) 


もし、この飯田教授の体験による話しが真実だとすれば

自殺霊は自ら、罰を与えるように、闇につつまれた

牢獄のような空間に彷徨い出るらしい。


そして、今度は その暗闇の中で真実の光を求める。

暗闇だからこそ、光を見つけやすい。

肉体を持って生活していたとき、明るいところで

光を見つけられなかっ迷妄の魂は 敢えて

暗闇に生き、光を見つけようとするのかもしれない。

 

自殺した霊は彷徨いながら苦悩し、

なかなか浮かばれないと聞いたことがある。

きっと、このような暗闇の中に入り込む様を言い表して

いるのかもしれない。


一方、その暗闇の世界は、飯田氏に話しかけてきた自殺霊

の語るところによると、とても 孤独にもかかわらず、

愛に満たされていることを同時に感知できるらしい。


”真っ暗闇の中に身を落として、猛反省したからこそ、かえって、

自分は確かに誰かに愛されている と確信できた” 

と飯田氏に語る。 


そこで、飯田氏は問う。

”一体、誰に 愛されているんですか?”

すると、’彼’は

”すべてに”

と答える。 さらに、こう続ける。


”神様でもなんでも、どんな名前で呼んでも

かまいませんが、わざと名前をつけなければ、

’すべて’としか言いようがないんです・・・


だって、その’すべて’には、自分自身も含まれて

いるんですから・・’自分自身を含んだ、

あらゆる存在が、自分を愛してくれているんです。”

 

この自殺霊の魂は、すでに悟りの心境に近いように

感じられる。

暗闇に愛を感じ、すべての全てなる存在を見出しているからだ。

しかし、肉体を持っていたときはそれに気づきもしなかった

とも言っている。

 

そちらの世界で生きているうちは、(そのことは)

理解できなかったことなんです・・・体を離れてから、ようやく、

すべて’のことを理解できたのでです。

 

というか、理解できたというよりも、ただ、忘れてしまっていた

事を、思い出した という感じです。”

と言う。

 

想いだすだけで良い。

私たちが今、”すべて”に愛されている存在”であるということ。

”生きていたときは忘れていただけ” の大切なこと。 


それは、この、自殺霊の私たちへのメッセージのような気がする。

”今、想いだしてください、

あなたが(すべてに)愛されているということを・・

そうすれば どんな困難な時でもあなたは希望を持てるはず・・”

と。

 

 

続く~

 

 

(*1)生きがいの創造 PHP研究所出版 飯田史彦著 2005

 

飯田史彦氏

1962年広島県生まれ。 元福島大学教授、経営学博士。

London City University Business School(大学院)客員研究員

筑波大学大学院、東北大学大学院講師

IOU(International Open University)より、日本人として初めて

総合医学部名誉教授称号の授与。

”生きがいメディカル・ネットワーク“顧問。

あらゆる、思想、宗教団体からの中立を宣言。

 

 

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