自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

エミール大師が語るキリストの出生(4)

2021年01月25日 | 健康と直結する”一元論”について

エミール師ができることは私たちもできること・・・・ 2021年1月25日

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前書き

科学とオカルトの距離を。量子物理学の最新の発見に

よって、縮めて行くことを先回、話題にしたが、今日

最後のエミール大師の奇跡の話だ。

 

 

著者はしがきから

わたしは、1894年に 極東を訪れた11人の

調査団の一員であった。3年半にわたる極東滞在中

ヒマラヤの大師ちに接触した。

大師は私たちが 偉大なる法則の働きを実証される

のを実際に見るために、大師がたの生活の中に親しく

入り込むことを許してくれた。

 

私のノートを今ここに、“極東における、大師たちの

生活と教え”と題して、発表するが、そこに盛られた

内容をそのまま受け入れるか、否認するかは、読者の

自由である。

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エミール大師の言葉は続く。

キリストの出生についてであった。隊員達は皆、

ほとんどクリスチャンだったので、最も、彼らに

馴染みのあるキリスト教を紐解くことで宗教を

超越している、すべての宗教を縫合させる、本当

の真理について語り始めた。

 

さて、キリストの生まれた経緯はこうでした。

まず偉大なる母、マリアが 理念を覚知し、それが心

抱き続けられてという土壌の中に育まれ一時、

そこにとどまり、やがて、完全なる長子、神のひとり子

なるキリストとして生まれました。それから、女性の

最良のものを与えられつつ、養育と保護を受け、見守られ

つつ慈愛の下に少年期を経て、成人に達したわけです。

 

内在するキリスト(実相)が私たちすべてに、実現する

過程も、同じです。まず、最初に、神の土壌、すなわち、

神のまします、中枢部に 理念が植えつけられ、完全なる

理念として、心の中に維持され、やがてついに、完全なる

神の子、即ち、キリスト意識として、現実に、生まれ出て

くるのです。“(41)(引用終わり)

 

 

 

そう語りながら、エミール大師のこれまで隊員たちに

見せた奇跡的行いに、疑いの残る隊員達の気持ちを察して、

大師は次のように続けた。

 

“あなた方は、今しがたの出来事を見はしたものの、

自分自身の目を疑っています。しかし、私は、あなた方

を責めようとは思いません。皆さんの中の誰からか知らない

が、催眠術だ’いう念派を受けましたが、兄弟たちよ、

今晩あなた方が目撃したような 神の与え給うた、すべて

能力を行使する力が、自分には無いと思っている人が

いるのですか?

 

私が 何らかの方法で、あなた方の考えや視力を私の、

支配下に置くと,一寸の間でも想う人がいるのですか?

あなた方の中の誰かに、いや、あなた方全員に、私が

催眠術的魔力を投げようとすればできるとでも、思う

んですか?

 

あなた方は知らないのですか?

あなた方の偉大なる著、聖書に、‘イエスは 戸が閉

まっているのに、入ってきた’と記録されているでは

ありませんか。

 

イエスはちょうど私がしたように、入ってこられた

のです。偉大なる導師にして、また、教師でもあり

給うイエスが、いかなる方法にせよ、他人を催眠術

にかける必要でもあるとお考えなのですか?

 

イエスは今晩の私のように、神の与え給うた、

彼自身に内在する力用いたまうたのです。

くれぐれもことわっておきますが、私は、あなた方

誰にでもできること以外のことは、決して、

してはいないのですよ。

あなた方だけではない、この世、いや、この宇宙に、

今生まれてあり、また、生まれたことのある子らには、

すべて今晩のようなことを成し遂げる力があるのです。

 

あなた方は自由意思であって自動人形ではない

イエスには催眠術を他人にかける必要はなかったし、

私もまた然りです。私の正直さが 完全に納得できる

までは、完全に疑うがよい。

しかし、催眠術という考え方だけは、ここしばらくの

間でも、捨ててしまうか少なくても、あなた方の仕事

がもっと、深く進むまでは、心を受け身に保つがよい。

私たちが皆さんにお願いすることは ‘心を解放して

おく’ ということです。“(42

 

*****編集後記

エミール大師は、ドアーが閉まっていても、部屋の

中に入ってきたりすること、それは誰にでも 備わって

いる能力という。確かに、人がこの世を去るとき 

肉体を離れるその寸前に遠距離にもかかわらず、

愛する人の、枕元に顕れたという話しは、良く聞く

 

姿を見ないまでも、虫が知らせたというように、

何かのメッセージが伝わり、後から死亡事実を知って、

”ああ、あの時・・”と 納得したという話も、良く聞く。

 

 

私自身も不思議な体験をしている。 

南インドで不二一元説のヴェーダのアドヴァイタを説いて

くださったサイババ師は、20年ほど前、私がバンコク

滞在中、タイ人の友人の前に、忽然と、幽体として姿を

顕したのだ。 

 

場所は、バンコクの中心街の、シーロム通り。

友人はアテネフランセでフランス語を勉強し、その帰り

道のことだった。人ごみの中から自分の方に向かって、

奇妙な恰好をした僧侶が近づいてくるのに目が留まった。

 

タイ人の僧侶は黄色い衣を着ているが、その僧侶は、

頭がカーリーヘアで、橙色の衣をまとっていた。

通りすがりの瞬間、彼女とその僧侶は眼があった。

その僧侶は、印象的だった。素足で、サンダルも履いて

いなかった。

あまりに、不思議な恰好なのでとおりすがった後も、

後ろを振り向いて確認すると、その僧侶も振り向いて

彼女を再度、見つめていたという。

 

後日、その友人宅泊まったとき、当時私が持って

いた、サイババ師の顔写真を見て、彼女は、”この人を

最近見たことがある” と言って、私を驚かせ、上記

の体験を語ってくれた。

 

サイババ師はインドのブッタパルチという、バンガ

ロールから車で5時間以上かかる辺鄙なアシュラムで

普段は生活していて、南インドの各所に赴いたり、

たまに、デリーにも来られたりしていたが、海外に

行ったことは生涯に一度もなかった。 

 

にもかかわらず、サイババ師と昼間街中で会ったと

主張する彼女の話を聞いてもさほど、驚かなかった。

 

このエミール大師が行った奇跡と同様、幽体離脱して

どこにでも行くことは可能だと思ったしサイババ師

ならそれはできたことだろうと納得がいったからだ。

 

”内在するキリスト(実相)が私たちすべてに、

実現する過程も、同じです。

まず、最初に、神の土壌、すなわち、神のまします

中枢部に 理念が植えつけられ、完全なる理念として、

心の中に維持され、やがてついに、完全なる神の子、

即ち、キリスト意識として、現実に、生まれ出て

くるのです”(以上引用)

とエミール大師は隊員たちに語っている。

 

奇跡を起こしたり、ハイヤーセルフと繋がる本質の

自分になるためには、理念(想念)がそこに種まかれて、

そして心の土壌の中で育まれて、芽を出すように実現

していく。

だから、希望を棄てずに、その自分がなりたいと思う

理想の雛形を理念として、心に置いて、根気強くその

想いを維持していくことが、無駄な努力をすること

なく、自然にそうした理想の自分に近づく一歩なの

だろう。

 

何事を成すにも、まず、根気が必要かもしれない。 

疑わずに、そうなる~という信念も必要だろう。 

種を植え付けたからには、後は、大いなる力の

御加護があることを疑わず、時間を待ちたい。

あれやこれや考え、疑問を抱き、その種を掘り

起こすことだけは避けたい。

そうしなければ、一度心に蒔いた種は、必ず

芽を出す。つまり、現実に私たちの夢は、必ず、

実現するはずだ・・・・

 

 

 

 

 

参考)

 ヒマラヤ聖者の生活研究―自由自在への道 全5巻

S54年6月5日第五版 ベアード・T・スポールディング著 

仲里誠吉訳 霞が関書房

 

 

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