自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

AIと癒し(上)

2024年03月18日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方
脳内での、生命力の役目
*********2024年3月18日

ニュースを読むのは、アナウンサーではなく、AIの時代がすぐ
そこに来ています。
癒しの世界にも、AIの役目は大きくなるといえそうです。
*************
 
’ホメオスタシス’という言葉がある。 
”恒常性” と訳されている。

医学的には、”外部環境が変化しても、人体の内部環境が影響を受けて
不安定になることなく、常に生体的に安定した状態を維持する” 
ことだ。
 
          視床下部と古い皮質と新しい皮質の位置関係
 
それが可能としているのが、生きている人が持つ、”生命力”だ。

生命力が自律神経ホルモン系に作動して生体バランスをとっている。

自律神経とホルモン系の中枢は、脳の視床下部にある。

そして、視床下部は、間脳の中にある。 
さらに、恒常性を司る視床下部上に隣接している”古い皮質’があり
ここで人間の三大欲望や、人間の本能:情緒を司っている。 

つまり、恒常性をコントロールする”視床下部”と密接な関係をとれる
位置にある古い皮質” で、人の本能が働いている。

この位置的関係を見る限り、本能と、自律神経やホルモンとのバランス
関係は深いいえそうだ。

結局、本能(食・眠・性)は、意思によって、自制的にバランスが
とられてこそ、自律神経やホルモンの恒常性の維持も、正常に行われる
ということだろう。

自律神経は、自分の意志では、コントロールできないとされているが、
本能や情緒なら、自分の意志次第で充分に、コントロールできる範疇だ。
だから、暴飲暴食を慎み、安眠を試み、適度な性生活が、自律神経と
ホルモンの恒常的バランスに貢献して、結果、健康的向上が図れるの
だろう。
 
さらに、本能の座とする”古い皮質”に隣接している上層部。
ここには’新しい皮質’がある。 

その容量は、全体の大脳皮質の9割をめ、その働きは、”古い皮質” 
の本能の座と対極な、”知性の座”といわれる。

その働きは、人の、物事の知覚、判断、思考、意志、計画性、創造
などの働きのほか、情操的な人間的感性の働きを担っている。

こうしてみると、創造的知的な’人間的な欲求’と、身体維持の原始的
’本能的欲求’、自律神経などのバランスをとる、’ホメオスタシス’
というそれぞれの働きの司令塔が 脳内に一列に並んでいることが
興味深い。 

それらは、互いに相互関係を持ちながら、体と心に影響与え合っている
のだ。心身一如(しんしんいちにょ)的な考え方はこうした医学的見地からも、
研究が進められている。

心と、身体の健康が、本来、切っても切れない関係性でつながっている
とするこの考え方は、脳の配置を見ても納得がいく。

癒し、癒されるのも、情緒・本能的・想像的・理解力などの機能が
総合的に働いて、為されるものだから・・が、これらの働きをする
脳を持たない、AI、つまり、人工的知能の産物(ロボット)との
癒しの関係は、どうなのだろう?

続きは、後編に譲りたい。

 
 
            大脳皮質の分業地図

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