自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

エディ夫人と宇宙飛行士の悟りと、般若心経(5)

2023年12月01日 | 健康と直結する”一元論”について

12月1日(金曜日)2013

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前回の続きとしてお読みください。

その取り除かれる原因こそ,病を創りだしている要因である, 
滅びる心( mortal mind,) すなわち超越意識より離れた
ふらふらした心である。”(*1)
 
滅びる心、ふらふらした心、は、どんなか心か?
それは、”超越意識”(神とつながる心)から離れた心、
肉体の消滅とともに消える心
二次元的な感情を産む 現象世界に生きている人の心と
いえるでしょう。

このエディ夫人の”心”は、般若心経でいうところの、”顛倒夢想”
を創りだしてます。
そして、病も、その現れなのです。

故 無有恐怖遠離一切顛倒夢想、 
究境 涅槃 三世 諸仏 
依 般若波羅蜜多 故 得阿耨多羅三藐三菩提

訳文)
恐怖から遠く離れ、価値観のひっくり返った夢のような、一切
の想念をたちきる

この般若(バンニャー)の教えによって、三世にわたって、菩薩
は 

阿耨多羅三藐三菩提=アヌッタラー・サムヤック・サンボー
ディー(梵語原語)=すべての人が平等に到達できる至高の悟り
(意訳)を得ることができる

11月26日のブログ記事の最後に書いた、病の原因は、まさに、
超越意識(神)から離れた浮世の心が生む、想念感情が根源
だとエディ夫人は、言うのです。
それは、一言でいえば、”恐怖心”です。
わたしたちは、還るべきポートを失った船のように、不安の中に
大海をさまよい、その恐怖から自らの、神性(仏性)を忘れ、
心身の波動を低めて、細菌たちを呼び寄せて病になると、エディ
夫人は言っているような気がします。

ところで、宇宙飛行士という特殊な職業で、地球を丸ごと、
客観的に宇宙から観察して、”悟り”的境地を得た人がいました。

それが、アポロの宇宙飛行士だった、エドです。(*2)
エディ夫人が述べる”超越意識”的な心境をインタヴィーで答えて
います。

神とは宇宙霊魂(コスミック・スピリット)であると言っても
よい。
宇宙知性(コスミック・インテリジェンス)でもよい。
それは一つの大いなる思惟である。

その思惟にしたがって進行しているプロセスがこの世界である。
宇宙の本質は 物質ではなく、霊的知性なのだ。
この本質が神だ。“ 

エドは宇宙で、宇宙の知性を感じ、思惟があり、その考え
思いが、宇宙を運行させている、と感じ取りました。

その本質を、地球では、神と呼び、人々が崇拝してます。

が、実は、私たち自身が、その宇宙の知性で、造られたことを
忘れています。つまり、本質は、神ということをです。

エドは、そのことを、宇宙空間で、次のように体感しています。
(*2)

人間というのは、自意識を持ったエゴと、普遍的霊的存在の
統合体だ。
前者に意識がとらわれていると、人間はちょっと上等にできた
動物に過ぎず、本質的には肉と骨で構成されている物質という
ことになるだろう。”

このエドは、人間の二つの側面を指摘します。
一つは、エディ夫人のいう、ふらふらした心の持ち主である
’エゴ的存在’、そして、もう一つが、’超越意識を知る存在’
(普遍的霊的存在)です。
私たちは、この統合体と、エドは解してます。

人が、”エゴ的意識”をとりはらっていけばいくほど、
もう一つの’無限の可能性’が、開かれていくというのです。

つまり、病ですら、その’無限の力を持つ自分の自覚’があれば、
消滅させることができるはずです。
引用します:

しかし、エゴに とじ込められていた自意識が開かれ後者
の存在を認識すれば、人間には、無限の可能性があるという
ことがわかる。
人間は限界があると思っているから限界があるのだ。

与えられた環境に従属せざる得ないと思っているから、従属
しているだけだ。”

これも、先にあげた般若心経の一節と、かぶります。

つまり、心経の”顛倒夢想”は、エドがいう、”人間は限界がある
と思う心”(迷い)であり、それによって、人は、結果的に
”環境に従属せざる得ないようになっている”という、真実と
逆転した’顛倒’状態を表しているというのです。
真実というのは、私たちは、本来、’無限の力’をもっていると
いうことです。
が、医師から、こう言われたから・・と無意識にその言葉と
その状態を甘んじて受け、’従属’すれば、そうなるだけのこと
なのでしょう。

ですので、エドは・・・:
  
”スピリチュアルな本質を認識すれば、無限の可能性を
現実化し、あらゆる環境条件を乗り越えていくことができる。“
 
と”スピリチュアルな本質”を認識することが、あらゆる
環境条件(不幸や病というマイナスの条件を)乗り越えていける
といいます。

ただ、これが一筋縄では、いかない、自己革命的なたいへんな
ことであることも、間違いありません。

スピリチュアルな本質 つまり、エゴ的自分を消滅させて、無限
の自分に近づくために、人は、計り知れない回数の生を生まれ
変わりながら、こうして、今の生でも、試行錯誤を続けているわけ
ですから・・・


**********
 
*1)"Christian Science " 創始者,マサチューセ
ッツ形而上学大学学長で,ボストン市所在第一
科学者キリスト協会名誉牧師の メリー・ベーカ
ー・エディ女史が残した,"Science and Health
with Key to the Scriptures",New York, in 2012

(*2)引用箇所: 
宇宙からの帰還  立花 隆 著   
中央公論社  1994年版




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