自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

生命医療からみた気管支炎の原因

2019年04月17日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

生体の秩序とそれをつかさどる”神秘の英知”  2019・4・17

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私のセラピーの被施術者には肺や気管支に故障を持ったかたが多かった。

難治喘息と診断されたかたや、気管支が弱くフルートなどを吹くと声が出ず

らくなるという方もいた。

その原因を生命医療的見解からみてみたい。生命医療現場に携わってきた内田医師

によると、気管支の悪い患者さんについて共通していえることがあるという。

 

気管支は私たちが想像する以上に、とても秩序整然とした法則のもとに構造が

できていて、その法則的な働きがよくわかる器官だ。

 

たとえば、その構造を例にとってみてみよう。まず、気管支は中心である一本の

気管が先の方で二つに分かれる。

左側にわかれるものを左気管支、右側に分かれる方を右気管支とよび、それぞれの

気管支は小枝のようにだんだんと別れていき、分裂の仕方が規則正しい。 

抹消の気管支に至るまで、常に2本、さらにまた、2本と正確に分裂していく。

 

しかも、その分かれ方は左右対称というより、必ず、上下の方向の位置で分裂している。

どちらかに傾いていたり、不ぞろいな分かれ方はせず、”整然とした秩序” を持ち、

”まるで幾何学的な計算がそこにあるとしか思えない”と、その分裂の形状を見たら

誰しも思うことだろう。

 

構造が秩序的であるように、気管支の働きも同様、法則的で意義深いようだ。

よく異物を吸い込むと、くしゃみを出る。

香辛料の小さな粒子だったり、花粉だったり、粉塵だったりするが、くしゃみは

気管支の汚物を体内に入れないための、防衛反応であることは、何度かお伝え

している。

体を守ろうとする生命力は、くしゃみをすることで、そうした異物を

体から排出する。 それでも排出しない場合は、咳になり、痰が排出される。

 

の仕組みをもう少し詳しくみてみると・・・・気管支の内側は粘液でおおわれて

いる。吸い込んだほこり、ばい菌などは気管支の気道を通りながら、その粘膜の

分泌液の粘液に付着する。

そして気管支の内部を覆っている、細かい毛、いわゆる繊毛(せんもう)は、風に

たなびく草のように気管支の上層部へとこうした付着異物を押し上げているから、

異物が、最後に口の方まであがったとき、咳やくしゃみで、体の外部に捨てられる~

ということができる。

 

こう考えてみると、せき込むから、痰が多く出るから、といって、むやみに薬で

その症状を抑えると,体の自然力で対外排出しようとしているばい菌やほこりなど

をそのまま、体内にとどめておくことになってしまう。

 

加えて、薬のおかげで、体は怠け者になる。というより、薬が自然治癒力の働きを

抑えてしまうから、自然治癒力を発揮しようと生命力が働いても、体は無駄なことを知り、

結局、自然治癒力的な働きは中途半端で終わってしまう。

 

ところで、タバコが体にわるいというのは定説だが、理由の一つには”繊毛(せんもう)

を傷つけてしまう”ということにあるらしい。

この繊毛運動(せんもううんどう)の主体である気管支内のんもうが、長年の喫煙の

結果、先が縮れたり、すれたり、短くなりすぎてなくなってしまっている人がいると

内田医師はいう。 

 

その場合は、しばらく禁煙してもらい、再度気管支検査をすると、赤みや腫れがなく

なり、せんもうの状態も良くなることから、ちょっとしたケアーでこうした器官の負担

がずいぶん違ってきたことを内田医師は指摘している。

 

さて、冒頭の気管支の病になりやすい人の生命医療の立場からみた原因ということに

なると、心との関係が特徴的だ。

 

内田医師は自身の臨床的体験から、’狭い考え方’、’胸に思いをためる人’、’精神的

ストレスが続く人’などは肺の血液循環が不調になりやすく、そのために、細菌感染が

おこり気管支炎や肺の病気、肋膜に水がたまるといった症状が出ることが多いと

指摘している。

 

少しそれるが、胃の消化にかかせない、胃液の働きに神秘的な力を、内田医師は感じて

いる。胃液の中に胃酸が分泌されているが、これで胃の中の細菌を撲滅させる強力な力

を持つ。その役目は正常な濃さを持った胃液の中ではコレラ菌も死ぬほどだという。

 

胃液の中のペプシンがタンパク質を分解させる酵素、脂肪にはリパーゼという消化酵素

が臨機応変に働き分解をたすけ、胃液の大切な要素となっている。

 

ここで内田医師は感嘆する。

 

今まで漠然と、あたりまえのように思っていたことが、胃液の働きの中にも、

このように誰も命令しないのに、実に秘な英知によって動かされていることに、

いまさらのごとく驚くばかりであります”(p48)

 

実に神秘な英知によって動かされているという内田医師の感慨深い言葉! 

ここでは気管支や胃液といった部分的な器官しか見ていないが、内田医師は

人の体の働きを知れば知るほど、神秘な英知を感じるという。 

神秘の英知、この言葉は、一つの分野を究極に極めた科学者や医師、宇宙飛行士に

いたるまで、論理的に分析していく科学者といわれる人たちの間でも、ある共通認識

になっているように、私は思う。

 

内田医師の感慨でもある 生命の奥底のその生命をつかさどっている、”実に神秘

な英知”という言葉で要約される”力”。

人によってはこれをいろいろな呼び方をする。ズバリ”神”という人もいれば、

”何か超偉大な力”と呼ぶ人もいる。

 

ここで私は一人のその”何か”を知りえた世界的に著名な遺伝子研究者の表現を

思い出した。

彼は、遺伝子学の最高峰の業績を多く出している科学者であるが、その不思議で

霊妙なつくりの遺伝子の構造と働きに研究すればするほど、この遺伝子を動かして

いる不可思議な力をは最終的に”something great", つまり、”何か偉大なもの”と呼んだ。

 

私たちの身体をつかさどっている究極の司令塔は脳ではなく、この遺伝子だという。

意外と遺伝子という言葉は私たち馴染みのある言葉にもかかわらず、遺伝で子供

に受け継がれていく資質で、何か動かしがたいものだというように思われている向き

があるように思う。

 

が、さにあらず、私たち自身、自分の遺伝子のコントロールができる~としたら、

とても心強い。

そもそも、遺伝子とは何か? 

話がとても長くなりそうなので、次回から少しずつ、これについて触れていきたいと思う。

 

 

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